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【ノーベル日記Day7】ノーベル賞授賞式が行われました
2025.12.10 Wed
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【ノーベル日記Day7】ノーベル賞授賞式が行われました

アルフレッド・ノーベルの命日にあたる12月10日、ノーベル賞授賞式を迎えました。坂口志文特別栄誉教授に、ついにノーベル生理学・医学賞のメダルと賞状が手渡されました。

午前中、坂口先生は授賞式会場のストックホルム・コンサートホールを訪れ、リハーサルに臨みました。栄光の瞬間を数時間後に控え、先生は静かに本番を待ちました。

昼食はノーベルアタッシェのAnna氏らと一緒にスウェーデン料理を楽しみました。

その後、授賞式に向けて準備を行いました。普段着る機会の少ない燕尾服に戸惑う様子もありましたが、授賞式は練習通りにやれば大丈夫、とリラックスしていました。

午後4時、公式ゲストの熊ノ郷淳総長らも参加する中、ノーベル賞授賞式が厳かに開会しました。スウェーデン王室の方々、世界の要人、そしてこれまで先生を支えてきたご家族や関係者が見守る中、受賞者たちが舞台へ登壇しました。

そして、ついにその瞬間が訪れます。

名前を呼ばれた坂口先生は、晴れやかな表情で舞台中央へ。スウェーデンのカール16世グスタフ国王の前に進み、深く一礼。国王から祝福の言葉とともに、金色のメダルと賞状が授与されました。

授賞式の興奮冷めやらぬ午後7時。会場をストックホルム市庁舎に移し、世界で最も華やかと言われるノーベル賞晩餐会が開かれました。 豪華な料理と音楽に彩られた祝宴で、坂口先生は受賞の喜びを改めて分かち合いました。

授賞式に参加した公式ゲストだけでなく、坂口先生のご親戚や過去・現在の研究室メンバーも、ストックホルム市内のホテルに一堂に会し、テレビ中継やライブ配信でその様子を見守りました。ノーベルウィークに集ったみんなが楽しめるのか、坂口先生はとても気を遣っている様子でしたが、全員が素敵な時間を過ごしました。

人類の科学史に、そして大阪大学の歴史に、坂口志文先生の名前が深く刻まれた一日となりました。


Calligrapher: Susan Duvnäs Book binder: Leonard Gustafssons Bokbinderi AB Photo reproduction: Dan Lepp © The Nobel Foundation 2025


© Nobel Prize Outreach. Photo: Clément Morin

【ノーベル日記】はノーベルウィーク期間中とその前後の坂口先生の様子をお届けいたします。全ての記事はこちらからご覧いただくことができます。今後の更新もお楽しみに!

→【ノーベル日記Day6】は こちら

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