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【ノーベル日記Day4】坂口志文先生がノーベル・レクチャーで研究の軌跡を語りました
本日、坂口志文特別栄誉教授はカロリンスカ研究所にてノーベル・レクチャー(受賞記念講演)に臨み、自身の研究成果の集大成を世界に向けて発信しました。
午前中、坂口先生は滞在先のグランドホテルで公式ポートレートの撮影に臨みました。
そして午後、この日のハイライトであるノーベル・レクチャーが、カロリンスカ研究所の講堂「アウラ・メディカ」で始まりました。
満員の聴衆が見守る中、坂口先生は『Regulatory T cells for immune tolerance: discovery and clinical prospects』と題した講演を行いました。
講演では、受賞理由となった「制御性T細胞」の発見から、その機能解明に至るまでの自身の研究の軌跡を、ひとつひとつ丁寧に解説しました。さらに、自己免疫疾患やがん治療などへの臨床応用に向けた具体的な手法の可能性についても発表し、坂口先生をはじめ現在世界中で取り組まれているこの研究の重要性を訴えました。また、結びには、これまで共に研究してきた多くの研究者の名前を挙げ、深い感謝を語りました。
坂口先生が " Thank you very much for your attention. "と述べると、会場は大きな、長い拍手に包まれました。
講演後には、カロリンスカ研究所とノーベル・アセンブリーが主催するレセプションが開かれ、坂口先生はリラックスした雰囲気の中で関係者との交流を楽しみました。
会場が満員となったノーベル・レクチャー
© Nobel Prize Outreach. Photo: Nanaka Adachi
ノーベル・レクチャーの会場「アウラ・メディカ」
【ノーベル日記】はノーベルウィーク期間中とその前後の坂口先生の様子をお届けいたします。全ての記事は こちら からご覧いただくことができます。今後の更新もお楽しみに!
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