2022年

大阪大学「学生動画コンテスト」表彰式及び国際学生SDGsフォーラムを開催しました

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司会学生:(左)三浦太陽(基礎工学部)、(右)Katia Jones(人間科学部)

2022年12月16日、グローバルイニシアティブ機構は、「SDGs国際学生交流プログラム2022」の一環として「大阪大学『学生動画コンテスト』表彰式及び国際学生SDGsフォーラム」をオンラインで開催しました。

2年目を迎えた同コンテストは、「3 Minutes of Inspiration for Sustainable Development」と題し、本学の学生及び本学の海外協定大学の学生を対象に、SDGs(持続可能な開発目標)をテーマとする3分間の動画作品を募集して実施したもので、世界15カ国36大学から92作品もの応募がありました(15カ国:インドネシア、ウクライナ、オランダ、スペイン、中国、ドイツ、日本、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ブラジル、ブルネイ、フィリピン、モンゴル、ロシア)。国数、応募数ともに昨年を上回り、動画コンテストの認知度が高まっていることがわかりました。応募作品は社会、経済及び環境など、様々な側面からSDGsへの学生の関心の高さを示しました。特に、「SDGs12:つくる責任つかう責任」、「SDGs3:すべての人に健康と福祉を」、及び「SDGs13:気候変動に具体的な対策を」などの目標への関心の高さがうかがえました。

当日は、学内外の審査員から選出された優秀作品の表彰式に先立ち、河原源太理事・副学長からの開会挨拶及び2025年大阪・関西万博に向けて大阪大学のSDGs活動についての講演の後、グローニンゲン大学 Campus Fryslân 学部長であるAndrej Zwitter教授による“FUTURE of SDGs-2030 ONWARDS!”をテーマとした基調講演が行われました。

続いて行われた表彰式では、まず、グローバルイニシアティブ機構・石川真由美教授より学生動画コンテストの総評が行われました。その後、最終審査員の関西NGO協議会連携促進アドバイザーの高橋美和子氏から「映像創作賞」、元国際連合食糧農業機関(FAO) 欧州・中央アジア地域事務所副所長の庄司ゆり子氏から「SDGsアイデア賞」、河原源太理事・副学長から「最優秀賞」と「総長奨励賞」、2025年日本国際博覧会大阪パビリオン推進委員会のディレクターを務める佐久間洋司氏から入選賞の発表があり、計14作品がそれぞれ受賞しました。

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表彰式の様子(最優秀賞)

後半は、昨年受賞したグループによる発表が行われた後、2名の本学学生による司会進行のもと、受賞学生らによるパネルディスカッション形式の意見交換が行われました。最後に、西尾章治郎総長から閉会の挨拶として、受賞者への祝辞と参加に対するお礼が述べられ、盛況のうちに幕を閉じました。

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参加パネリスト

本フォーラムには、国内外から131名の参加があり、オンラインによる対話を通して、世界中の学生がSDGsについて共に考える素晴らしい機会となりました。

主な受賞作品

【最優秀賞】And the Eternity Goes On(ウクライナ/タラス・シェフチェンコ記念キエフ国立大学)

【SDGsアイデア賞】Why Not Give It a Try(中国/東南大学)

【映像創作賞】Silent Peace (モンゴル/モンゴル国立大学)

【総長奨励賞】Mental Health Issue Is Real(インドネシア/ブラウィジャヤ大学)

全ての受賞作品は こちら (学生動画コンテストYouTubeチャンネル)からご覧いただけます。

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西尾総長による閉会挨拶

Times Higher Education主催のTHE Campus Japan Liveに河原源太理事・副学長がパネリストとして参加しました

Times Higher Educationが主催する世界各地における高等教育の課題と展望を議論するシンポジウムであるTHE Campus Liveが「ポスト・コロナ時代の日本の大学~課題と展望~」をテーマとして、2022年12月13日、14日に慶應義塾大学三田キャンパスにて開催されました。本学からは、河原源太グローバル連携担当理事が「トップパネルセッション:世界規模の課題に対して大学はどのように貢献できるのか」のパネリストとして、国内外の著名人とともに登壇しました。

河原理事が参加したトップパネルセッションは、前英国政府大学・科学担当大臣で現在はキングス・カレッジ・ロンドン及びハーバード大学等にて要職に就くジョー・ジョンソン氏がモデレーターを務め、エディンバラ大学のピーター・マティソン学長、筑波大学のキャロライン・ベントン副学長・理事、慶應義塾大学の土屋大洋常任理事とともに、国際化に対する大学としての動機や財政面での課題を議論した後、現在の地政学上の問題において果たす大学の役割や価値が再確認されました。
河原理事は現代社会において地球規模課題に立ち向かうための国際組織間連携の必要性について述べ、大学連携ネットワークの一例として日本及び英国の12大学によるコンソーシアムであるRENKEI(Japan-UK Research and Education Network for Knowledge Economy Initiatives)について言及しました。

また、駐日英国大使であるジュリア・ロングボトム氏と英国政府の英国科学・研究・イノベーション担当大臣であるジョージ・フリーマン氏による「激変する世界における国際的科学分野の連携強化に向けて」をテーマとした特別講演が行われるとともに、ジョンソン氏からは、自身の共著「もたつく熊と上昇する龍」をもとに、グローバルサイエンス・地政学という文脈でグローバル連携に関する諸課題について基調講演が行われました。

本シンポジウムでは、コロナ禍以降の大きな社会情勢の変化における「大学とは何か」という問いを中心に、2日間にわたり様々な立場から議論が展開されました。

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令和4年度大阪大学SDGs国際学生交流プログラム(夏季集中講義とシンポジウム)を実施しました

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グローバル・イニシアティブ機構は、「SDGs国際学生交流プログラム2022」の一環として夏季集中講義とシンポジウムをオンラインで実施しました。

「SDGs国際学生交流プログラム2022」は、学生同士、専門家、卒業生、及びその他のゲストスピーカーから、地域や世界の課題について学ぶための4つのセッション(集中講義、シンポジウム、学生動画コンテスト、国際学生フォーラム)から成り、2022年8月に集中講義とシンポジウムを実施しました。

どちらも参加者の満足度は非常に高く、成功裏に終了しました。

1) 2022年8月22日〜29日、夏季集中講義を実施(国際交流科目「グローバルとローカルのアプローチからSDGsを学ぶ」開講 )

この講義の目的は様々な分野で活躍する学内外の研究者や講師を招き、地域や地球規模の持続可能性の課題に取り組んだ経験や見解を共有し、SDGsに対する理解を深めることです。大阪大学、海外協定校及びコンソーシアム加盟校(APRU、AEARU)からの136名(16カ国・地域、19大学)が受講しました。講義、ライブおよび授業後のディスカッションセッションを通じて、受講生はSDGsのフレームワーク、そのグローバル、ローカルな意味合い、および行動の必要性について包括的な理解を得ることができました。

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(授業の様子)

2) 2022年8月29日、“Let’s Take Action” 大阪大学SDGsシンポジウムをオンラインで開催しました。

本学とパートナー大学の学生・教職員を中心に、企業や研究機関等、16カ国・地域からの305名の方にご参加いただきました。

当日、河原源太理事・副学長からの開会挨拶の後、国連広報センター所長根本かおる氏に「SDGsの現在地:解決策の担い⼿としてのわたしたち」をテーマとする基調講演をいただきました。

その後、大阪大学の卒業生による招待講演がありました。日野自動車株式会社 先進技術本部副本部長の豊島浩二氏から自動車とSDGsの最新情報、サイボウズ株式会社代表取締役社長青野慶久氏から、「選択的」夫婦別姓の課題をご講演いただきました。また、YOYOホールディングスCEO深田洋輔氏から貧困問題を解決するモバイルビジネスの創出、KISEKI Co. Ltd. CEO山田美緒氏からルワンダでソーシャルビジネスの挑戦をお話しいただきました。

SDGsの実践事例やご経験を踏まえたご講演を通して、シンポジウム参加者がSDGsについて学び、共に考える、大変有意義な機会となりました。

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(河原源太理事の挨拶)

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(根本かおる所長の基調講演)

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(登壇者と主催者)

Osaka University International Certificate Program (OUICP)の修了報告会を開催しました

2022年8月5日(金)に、2021年度入学のOUCIPの修了報告会が開催されました。新型コロナウイルスのパンデミックが続く中、OUICPの海外実習のために来日していた留学生40名と、OUICPに参加している日本人学生1名、教職員数十名が参加しました。留学生たちがプログラムに参加した感想の発表のほか、学生の出身地域にまつわる歌や踊りも披露されました。

OUICPは2020年度に開始した大阪大学ASEANキャンパスに属する大学の学生や、キャンパスが置かれている国の社会人を対象とした、双方向の国際修了証プログラムです。9か月のプログラム実施期間内に、ASEAN諸国の学生の場合は、自分の国で受講する授業(実地またはオンライン)と、2か月以上、日本に短期留学を行い、海外実習科目などを履修する必要があります。コロナ禍のため、2年目の今年度が初めての渡日となりました。困難を乗り越えて、修了報告会を迎えることができ、報告会終了後も学生同士や指導教員との記念撮影と大きな盛り上がりを見せていました。

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司会のインドネシアとブルネイの学生

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河原源太理事・副学長(グローバル連携)からの挨拶

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ASEAN諸国での所属大学ごとの成果発表

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留学生の歌や踊りの披露

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2021年度開始OUICPの参加学生と関係者(撮影時のみマスク外し)


U7+ Presidential Summit 2022が開催されました

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2022年6月8日(水)~9日(木)の2日間にわたり、フランスのコート・ダジュール大学の主催で同国のカンヌ及びニースにて、第4回U7+ (U7+ Alliance of World Universities) Presidential Summitが対面及びオンラインのハイブリッド形式で開催されました。新型コロナウイルス感染拡大後、初めての対面での開催であり、本学からは西尾章治郎総長がオンライン参加、河原源太グローバル連携担当理事・副学長が現地参加しました。

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U7+は、現代社会が直面する地球規模の課題解決に向けて世界中の参加大学が議論及び情報共有し、G7サミットへの提言等を行うことを目的に、2019年パリにおいてマクロン仏大統領の呼びかけにより設置されました。



1日目は、初めに主催校であるコート・ダジュール大学のJeanick Brisswalter学長及びU7+幹事校であるシアンスポのMathias Vicherat学長から開会挨拶がありました。
つづいて「The Role of Universities in Securing Peaceful and Sustainable Democracies」をテーマに参加学長等の間で議論が行われました。

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2日目は、慶應義塾大学の伊藤公平塾長の進行のもとG7サミットへの提言について意見交換するとともに、同大学主催で次年度開催予定のU7+ Presidential Summitの開催候補日について説明が行われました。
つづいてU7+事務局のノースウェスタン大学のAnnelise Riles教授の進行のもと、U7+Student and Alumni Network等のWGグループから活動報告が行われました。さらに、会議の後半に河原理事・副学長から2025年に開催される大阪・関西万博について説明するとともに、万博の場での連携の可能性が示されました。

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