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2021.12.17 Fri
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世界的建築家・安藤忠雄氏による感染症研究棟を大阪大学に  ―日本財団・大阪大学感染症対策プロジェクト「感染症研究棟整備事業」—

大阪大学と日本財団は、このたび、両者が進める「日本財団・大阪大学感染症対策プロジェクト」において、「感染症」に関する研究を推し進めていくため重要な役割を果たす「場」としての研究棟を、世界的建築家・安藤忠雄氏によるコンセプトデザインをもとにして建築することとなり、2021年12月16日に大阪大学にて記者発表会を開催いたしました。

会見では、西尾総長から、世界に開かれたプラットフォームとなることを目指す上で、日本が世界に誇る建築家の安藤氏にそのコンセプトデザインを引き受けていただいたことは、大変光栄なことであり、この感染症研究棟が大阪大学のランドマークになることを期待している、との謝辞がありました。
続いて、日本財団・笹川会長からは、基礎科学の重要性について説明があり、安藤氏が監修する研究棟に国内外から多くの優秀な研究者が集まり、研究を進めていくことへの期待の言葉がありました。

そして、安藤氏からは、感染症の問題は、世界を巻き込む人類としての問題であると同時に、地域格差や差別など、一人一人の心の問題でもある。それらを多角的に解決する「宇宙船地球号」としての役割を意識して、デザインに反映したとの説明がありました。

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安藤忠雄氏による大阪大学感染症研究棟コンセプト

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左:西尾総長、中央:安藤氏、右:笹川会長

また、吉村大阪府知事からも、この研究棟建設によせて、「“ライフサイエンスに強い大阪”を世界にむけ発信していただきたい」とのコメントもいただいています。

感染症研究棟の規模は、9階建て(高さ45m)、延べ床面積16,000㎡であり、2025年2月竣工予定です。

【「日本財団・大阪大学感染症対策プロジェクト」について】
大阪大学と公益財団法人日本財団は、「日本財団・大阪大学感染症対策プロジェクト」を今後10年間実施いたします。
本プロジェクトは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行で明らかになった社会課題に対して、長期的視野に立ち、今後も起こり得る感染症危機において、人々の「いのち」を守り、社会・経済活動を維持するための感染症研究基盤を整備するものです。
大阪大学は、2021年4月に設置した感染症総合教育研究拠点を中心に、研究型総合大学としての多様性を活かし、国内外の研究機関、産業界とのオープンイノベーションを推進し、これらの社会課題解決に向けて、科学的エビデンスに基づく情報の発信、感染症研究基盤の強化及び感染症医療人材の育成等を行います。

■日本財団・大阪大学感染症対策プロジェクト
2021/9/14共同記者発表
日本財団・大阪大学感染症対策プロジェクト(概要)

■関連リンク 
大阪大学感染症総合教育研究拠点


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