StoryZ

阪大生にも、研究者にも、卒業生にも誰しも必ずある“物語”
その一小節があつまると大阪大学という壮大なドキュメンタリーを生み出します。
それぞれのStoryをお楽しみください。

※前編はページ下部のリンクからどうぞ※

忙しい毎日を乗り切る秘訣は、タスクの「見える化」。

―学業とアイドル活動で忙しい日々を過ごすかれんさんですが、両立するために何か工夫していることはありますか?

大学の課題の提出期限や、アイドルとしてのSNS投稿など、タスクを全部まとめた「やることリスト」を作って管理しています。私はかなり忘れっぽいタイプなんですけど、リスト化する習慣を付けてからは、やるべきことを漏らさずできるようになりました。

ーやることリストは、アプリなどを使って管理しているんですか?

私はデジタルよりもアナログが好きなので、紙でリストを作っています。四角を書いて、その隣にやることを書いて、できたら四角にチェックを付ける。「できた!」という満足感があるのでおすすめです。でもリストが溜まりすぎると、見るたびに「あぁ、やることがいっぱいある。どうしよう。」と思って、いったんノートを閉じてしまうので(笑)。溜めすぎるのは良くないですね。

―受験勉強のときも、紙に書いてスケジュール管理していたんですか?

そうですね。受験勉強も、毎日やることリストを作って、チェックすることが達成感につながっていました。他にも、スケジュールを書き込むための紙が塾で配られていたので、朝9時から夜11時まで、「この時間は数学の勉強」といった予定を書き込んで、できたらチェックを入れるようにしていました。書くことと見えることが好きなんだと思います。

―「見える化」が秘訣だったんですね。

はい。塾の映像授業も、1科目ごとに15回分の授業があったので、15コマの枠を書いて、1回授業を受けるごとにニコちゃんマークを書いていったんですよ。どんどん笑顔が増えていくのを見るのが楽しみで、頑張るための原動力になりました。

休むときはしっかり休む。オンオフの切り替えを大切に。

―学業とアイドル活動の両立には、オンオフの切り替えも重要かと思います。何か心がけていることはありますか?

家に帰ったらすぐにお風呂に入る!疲れて帰ってきたとき、一度ソファに座ってしまったら終わりで、そのまま倒れて寝てしまうと翌日のコンディションも悪くなってしまうので。特に、あまりやる気が起きないときは、やろうやろうと思いながらぐずぐずと過ごすよりも、お風呂に入っていったん寝て、切り替えてから明日の自分に託すほうが良いと思っています。

―切り替えが上手なタイプなんですね。

そうかもしれません。受験勉強のときも、私は家で勉強ができないタイプだったので、学校が終わったら塾に行って、自習室で夜まで勉強して、家では休むと決めていました。

―アイドル活動では移動時間も多いと思いますが、どんなふうに過ごしていますか?

新幹線で移動するときは、ごはんを食べたり、睡眠を取ったり、リラックスして過ごすことが多いです。でもテスト期間になると、新幹線に乗った瞬間にパソコンを開いて、レポートや課題を終わらせることもあります。移動中に1つタスクが終えられると、自分の精神的にも良いんです。


阪大生の突き詰める力、努力する力に、刺激をもらっている。

―かれんさんが「阪大生で良かったな」と思うのは、どんなときですか?

阪大には、世界的な研究者の方たちがたくさんいます。学生と教員という立場だからこそ直接お話しすることができるのは、貴重な機会だなと思っています。それから、広々とした自然豊かなキャンパスも大好きです。季節ごとの風景が楽しめますが、特にイチョウが黄色に色づく時期がすごくきれいで。真っ黄色のイチョウのじゅうたんの上を、ばしゃばしゃと音を立てて友達と歩く、何気ない日常が好きですね。あと、学食のごはんもおいしいです!

―阪大生であることは、自分自身やアイドル活動に何か影響を与えていますか?

阪大生って、みんな頑張ってきた人たちなんですよね。阪大に入学するために、絶対に勉強を頑張っているし、勉強を頑張れたということは、努力ができる人たちだと思うんです。周りの友達も、高校時代から勉強だけじゃなく課外活動にも取り組んでいたり、今も学外でさまざまな活動をしていたりして、ユーモアもあってすごいなと尊敬できる人が多くて。そういった人たちと関わると、何かを突き詰めている人や努力している人のかっこよさを感じて、いつも刺激をもらって、阪大に来て良かったなと思いますね。

アイドル活動をしているから出会えた、何千人、何万人の人たち。

―約5年間、アイドル活動をしてきたかれんさんですが、改めて振り返ってみて、アイドルの喜びややりがいはどんなところでしょうか?

歌とダンスが好きなので、ライブがとにかく楽しくて。好きなことを仕事にできて幸せだなといつも思っています。歌もダンスも、自分の理想のパフォーマンスができるように頑張ってトレーニングをしているので、ちょっとでも上手くなったと実感できたときや、褒めてもらったときはうれしくなりますね。そして、ファンの人たちが楽しそうに笑っている姿や、曲を一生懸命に聴いてくれている姿を見ると、自分たちの曲で心を動かされている人と目の前で向き合えるって、本当に幸せなことだなと思いますね。

―ステージからファンの人たちのお顔がよく見えているんですね。

私、めっちゃ目が良くて。客席の後ろのほうまでよく見えるんですよ。ライブの後にファンの人たちとおしゃべりをしたり、一緒に写真を撮ったりする時間や、オンラインで交流する機会もあるので、感想も直接聞けるし、こちらから感謝の気持ちも伝えられるのがうれしいですね。アイドル活動をしていなかったら出会えなかったであろう、何千人、何万人の人たちと関われているのは、大きなやりがいだなと感じます。


―長く活動を続ける中で、アイドルを辞めたいと思ったことは?

ないですね。3年生になって周りが就職活動を始める中で、このままアイドルを続けるのか、どこかで区切りをつけて就職するべきなのか、少し迷った時期もあるんですけど。でも、今やりたいのはアイドルだなと思って、続けようと決めました。やっぱり始めたからには、行けるところまで行かないと悔しいので(笑)。高校の部活を途中で辞めてしまったり、大学でもサークルには入らなかったりして、アイドル活動のために他の時間を犠牲にしている面もあるので、その分、絶対に結果を残したい、目標を達成したいという気持ちで頑張っています。

アイドルとして、人として。叶えたい夢はまだまだたくさん。

―アイドルとしての今後の目標を教えてください。

最近は東京でのライブも増えていて、もちろん東京でも頑張りたいんですけど、やっぱり大阪拠点のグループなので、大阪でもっと知名度を上げて、いろんな人に曲を聴いてもらいたいですね。自分たちの曲が、誰かの心を癒したり、しんどいときに聴いて元気を出してもらったりできるような存在になれたらと思っています。最近はライブ会場の規模がどんどん大きくなっていて、次はNHK大阪ホールでワンマンライブがあるので、大成功させたいですね。そして、いつか大阪城ホールのステージに立ってみたいです。

―大阪城ホール、大きな夢ですね!

私は好きなバンドのライブで、何度も大阪城ホールに行っているんです。それに、阪大の入学式の会場も大阪城ホールだったんですよ。いつかはあのステージに立つ側になれたらいいなと思って、ひそかな目標にしています。

―かれんさん個人としての目標はありますか?

教員免許を取りたくて、今は大学で教職課程を履修しています。教育に興味があるので、人生のどこかで先生をしたいと考えていて。卒業してすぐに教員になるわけではないですが、将来の選択肢の一つとして持っておきたいと思っています。他にも、小学生の頃にユニセフについて授業で学んだのがきっかけで、世界の貧困問題にもずっと関心を持っているので、国際協力機関で働いてみたいという夢もあります。

―アイドルの他にも、やりたいことがたくさんあるんですね。

やりたいことが多すぎて。今も教職課程で履修しないといけない授業がたくさんあって忙しいですが、忙しいこと自体はあんまり嫌いじゃないんです。全部自分が選んで、やりたくてやっていることだから、頑張ろうと思っています。あと、パン屋さんにも憧れていて。

―パン屋さん⁉

パンが大好きなんです。通っていた高校の近くの商店街においしいパン屋さんがあって、温かいオレンジ色の照明が素敵なお店で。授業が終わってレッスンやライブに向かうとき、めっちゃお腹が空くので、パン屋さんに寄って2つくらいパンを買って行くという日々を過ごしていました。私の生活にパンがすごく寄り添ってくれていたから、地元の人たちに愛されるパン屋さんに憧れているんです。

悪いことは良いことが起こるための伏線。「できる」と信じる心が大事。

―たくさんのやりたいことに常に全力で取り組んでいるかれんさんから、同じ阪大生の皆さんに向けて、ひと言メッセージをお願いします。

勉強のこと、将来のことなど、いろいろ不安な気持ちはあると思うんですけど、「できない」と思っていたら本当にそうなっちゃうから、「まぁ、いける!」と思うことが大事かなと私は思っています。失敗したとしても、次はそれを上回る成功をすればいい。しんどいことや悪いことがあっても、いつか良いことが起こるための伏線で、絶対にマイナスに対応するプラスの出来事があるはずです。だから、長い目で見たら全部大丈夫やなって思っています。

―すごく素敵な考え方ですね。受験勉強を頑張った先輩として、受験生の皆さんにもひと言エールをいただけますか?

受験生の人たちは、体力的にも精神的にもしんどいだろうし、不安はいっぱいあると思いますが、不安の中で勉強するよりも「絶対にいける!」と信じて取り組んだほうが、きっと良い結果につながるはずです。今のしんどさは、成功するための準備だと思ってほしいですね。変なたとえ話をすると、電車の時間に間に合うか間に合わないか、微妙な時間に家を出たとして、一生懸命走るんだけど、しんどいじゃないですか。間に合うかどうか、不安なまま走るのって、体も心もめっちゃしんどいと思うんです。だから、「絶対間に合うから走るぞ」って決めて走る。そうすると、同じ「走る」でも全然違うから。伝わるかな(笑)。

―めっちゃ伝わりました!ずっとやりたいことに向かってひたむきに走り続けているかれんさんらしいエールは、受験生だけでなくいろんな立場の人に響くんじゃないかなと思います。今日はどうもありがとうございました!


■かれんさん
埼玉県生まれ、大阪育ち。「あなたのココロに彩りを!」のキャッチコピーで関西を中心に活動する8人組アイドルグループ「カラフルスクリーム」(通称:カラスク)の最年少メンバー。2020年8月に研修生として加入し、同年12月に正規メンバーに昇格。2025年6月にシングル『クロネッカーの青春の彩り』でメジャーデビューを果たした。高校3年生のときには、約4か月間アイドル活動を休止して受験勉強に専念。無事合格して2023年4月に大阪大学に入学し、現役阪大生アイドルとして活動中。

本記事は、2025年10月公開のマイハンダイアプリ「まちかねっ!」より転載したものです。

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