部員が多い分 、 ジャンルも幅広く
入部すると、まず「D軍」と呼ばれるビッグバンドに加入するが、それ以外に個別でバンドを組む人も多く、部内にはいくつかのビッグバンドが存在する。部長の上野亮さん(工学部3年)は、「部員が多い分、演奏するジャンルも幅広い。僕はサンバやボサノバが好き。それぞれ集まって、自由な雰囲気でやりたいことができる」と、大所帯ならではの良さを語る。半数は楽器未経験者からのスタート。専門の指導者はおらず、「部員同士で教え合う」。大人数の強みを生かした自主的な練習が、演奏レベルを向上させている。
今年も予選勝ち抜き 、 見事審査員賞に
カウント・ベイシーのナンバーのみを演奏する「The New Wave Jazz Orchestra」は、部内の看板バンドだ。8月開催の「山野ビッグバンドジャズコンテスト」に毎年出場し、全国の予選を勝ち抜いた35バンドの中、昨年は6位入賞。加えて、参加バンドの投票による「学バンアワード」にも選ばれたほか、安藤達也さん(工学部4年)が最優秀ソリスト賞を受賞した。「毎回違う演奏が楽しめるのがジャズの魅力です」と安藤さん。大阪大学は、今年も見事、審査員賞を受賞している。
イベント出演依頼多く 、 学外でも活躍
「Swing Arcade Orchestra」に所属する副部長の長谷川咲紀さん(外国語学部2年)は、9月開催の「国際ジュニアジャズオーケストラフェスティバル(通称ステラジャム)」に向けて猛練習。「ビッグバンドの中で数少ない低音楽器奏者として、演奏を支えられたら」と語る。昨年は自由曲で1位を取り、部長の上野さんがベストコンダクター賞を受賞。今年はベストMC賞(ソリスト賞)受賞者を輩出した。これらのコンテストや年2回の大学祭、定期演奏会のほか、学外イベントでの演奏依頼も年間で10件ほど声が掛かる。「ステージに出られるのは嬉しい。どんどん引き受けていきたい」と、さらに活躍の場を広げている。
軽音楽部 SWING
1963 年に学内で結成されたビッグバンドをルーツとする。現在、部員 は 1 、 2 年生を中心とした 83 人。全員が所属する「 D 軍」の練習を週 2 回、豊中キャンパスの明道館で行うほか、個別に組んだバンドごとに も活動する。看板バンドの「 The New Wave Jazz Orchestra 」は、学生 ビッグバンド最高峰の全国大会「山野ビッグバンドジャズコンテスト」 で、昨年は 6 位に入賞し、最優秀ソリスト賞の受賞者を輩出した。今 年も審査員賞に輝くなど、ほぼ毎年入賞を果たしている。
(本記事の内容は、2017年10月大阪大学NewsLetterに掲載されたものです)