StoryZ

阪大生にも、研究者にも、卒業生にも誰しも必ずある“物語”
その一小節があつまると大阪大学という壮大なドキュメンタリーを生み出します。
それぞれのStoryをお楽しみください。

世界を視野に入れて活躍できる人材へと育つことが期待される本プログラム。谷さんは「発展する東南アジアで、将来は日本企業に就職して現地で働いてみたい。特に、インドネシアと日本の宗教観の違いについて、現地体験を通じて知りたい」と応募した。1年から国際問題研究会に所属し、国際政治学のゼミにも所属する北條さんはEUの本部があるベルギーへ。「ベルギーを拠点に他の国にも行きたいと思っています。学びたいのは、移民問題などについて。EUでは市民の問題意識が混在しているので、それを市民のレベルで理解したいと思っています」。

本プログラムでは、帰国後の学生が海外体験の魅力を伝え、日本全体の留学機運を高めることに貢献することも期待されている。この主旨に魅力を感じたのが石川さん。留学制度についての情報を得にくい学生に対して、自身も留学を経験することで、同じ大学生の立場から支援したいという思いが強いと言う。「阪大の交換留学制度も利用して、なおかつ現地でインターンシップ専門学校にも通います。専門学校では留学支援に関われるNPOに派遣していただける予定です」。1年間、イギリスへ留学する植田さんは、発展途上国の教育に関心を持つ。「4年生で留学することに躊躇はありませんでした。卒業に5年かかることも、ゼミの先生から『就職にはまったく関係ない』と聞いていたので気にしませんでした」と言うと、東島理事・副学長も「むしろ学生生活を1年延ばしてでも留学経験のある人を取りたいという企業が多いですからね。どんどん行ったらいいと思いますよ」と共感する。前回に続き、今回も理系は1人。安部さんはカナダの医療機関へ。「医療関連産業で日本が世界をどのようにリードしていくのかということに興味があります。今回は、バンクーバーでカナダの医療事情について学んだ後、実際の医療現場でインターンシップを経験します」。

これから挑戦する後輩に向けては、「トビタテ!で得られるものは多いと思う。是非チャレンジしてほしい」。「トビタテ!に応募する阪大生を増やすために、自分たちが行動を起こしたい」と口をそろえる。東島理事・副学長からも、「ぜひ協力をお願いします。もっとたくさんの人に応募してもらって、皆さんのように元気のいい阪大生がどんどん出てくればいいと思っています」と激励の言葉を送った。

トビタテ 留学JAPAN─大阪大学2期生

谷美千帆さん (外国語学部外国語学科インドネシア語専攻3年)
【新興国コース】
国立イスラム大学(インドネシア)

北條真莉紗さん (法学部国際公共政策学科3年)
【世界トップレベル大学等コース】
ルーヴァンカトリック大学(ベルギー)

石川小百合さん (外国語学部外国語学科英語専攻3年)
【世界トップレベル大学等コース】
トロント大学(カナダ)

植田梨穂子さん (法学部国際公共政策学科4年)
【多様性人材コース】
リーズ大学(イギリス)

安部真由香さん (生命機能研究科生命機能専攻修士2年)
【自然科学系、複合・融合系人材コース】
メインランドクリニック(カナダ)

平山 翔さん (外国語学部外国語学科アラビア語専攻4年)
【世界トップレベル大学等コース】
ミュンヘン工科大学/マーストリヒト大学(ドイツ)

1期生からのメッセー

相川恵梨子さん (医学部医学科5年)
留学 先】:キングス・カレッジ・ロンドン(英国)
【留学期間】:2015年1月6日〜3月24日

現地では、時間やコストに対する感覚など、日本との違いに苦労することも多くありましたが、言葉も上手でない分、理解したいという気持ちを素直に伝えることを、日本にいるよりもずっと心がけていたように思います。

短期間の留学は、受入れ先にとっては少なからず負担で、受入れ先が享受するメリットは少ないと思います。にも関わらず、 快く受け入れてくださっていることへの感謝を忘れず、充実した留学生活になるよう、頑張ってください

(本記事の内容は、2015年6月大阪大学NewsLetterに掲載されたものです)

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