大阪大学職員採用2025 地域に生き世界に伸びる

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総長からメッセージ
総長からメッセージ
 大阪大学は、江戸時代初期に五商人が大坂町人のために設立した「懐徳堂」と、江戸時代後期に医学者・蘭学者であった緒方洪庵が開いた蘭学塾である「適塾」の学風と精神を受け継いでいます。これらの学問所には、意欲に満ちた優秀な若者たちが集い、自由闊達な学風のもと優秀な人材を多く輩出することで、大阪の文化・学術振興や日本の近代化に大きく貢献しました。
 こうした土壌と、東京を凌ぐ大都市へと発展していた街の勢いを背景に「大阪にも総合大学を」という機運が高まります。政財界や府民の熱意ある活動が実を結び、1931年(昭和6年)、遂に悲願であった「大阪帝国大学」が誕生したのです。国の最高学府として、国の施策により設置された帝国大学の中でも、大阪帝国大学は民間からの強い要望と支援によって設立されたという、極めて稀有な歴史を持つ大学です。
 2学部体制で発足した大阪帝国大学は、その後、先進性とたゆまぬ挑戦性を基軸に、時代に先駆けた教育・研究・社会貢献に取り組んできました。2004年の国立大学法人化を経て、2007年には、大正時代に「大阪に国際人を育てる学校を」と思い描いた実業家、林蝶子氏による寄付を資金に創設された大阪外國語学校を前身とする大阪外国語大学との統合などにより、我が国有数の研究型総合大学として発展を続け、「学問の府」として確固たる地位を築いています。
 大阪大学は、これからも「地域に生き世界に伸びる」のモットーのもと、大阪・関西の地に深く根ざし、社会に貢献します。そしてさらに、国際的に卓越した大学へと更なる飛躍を遂げてまいります。

「社会貢献」の一歩先、「社会の創造」へ挑戦する

 大学を取り巻く環境は、世界的な競争の激化、技術革新の加速、そして社会構造の変化の中で、かつてないほど大きく、そして速く変化しています。持続可能な社会を目指す変革が進む中で、大学に寄せられる期待や課題に応えていくために、大阪大学は社会との共創を通して「生きがいを育む社会」を創造する大学を目指します。様々なステークホルダーとの連携を強化し、社会と大学間で「知」「人材」「資金」の好循環を築くことで、より一層大きな社会変革を生み出すことができます。研究型総合大学に身を置く私たちは、技術の革新や人々の心身の健康、持続可能な社会の実現などに寄与することで、人類の課題解決を図り、単に「社会に貢献する」ということに止まらず、「生きがいを育む社会」の創造に邁進してまいります。

大阪大学職員を目指す皆様へ

 現代社会において、大学に求められる役割はますます多様化しています。その要求に応えるためには、職員一人ひとりが、変化を恐れず、自ら学び、成長し続けることが不可欠です。これからの大学職員は、従来型の事務処理能力はもちろんのこと、「高度な専門知識・スキル」や変化を先取りし、未踏の領域に挑戦する「企画力・実行力」、そして、大学全体を俯瞰し、社会との繋がりの中で未来を創造する「経営感覚」を身に着け、真の教職協働体制を構築できるアドミニストレータとしての役割が求められます。
 そして、国立大学法人化に向け、2003年に制定した「大阪大学憲章」では、構成員の姿勢として「対話の促進」と「自律性の堅持」を掲げています。これはすなわち、教職員および学生は自身が関係するすべてのステークホルダーと、立場にとらわれず対話を通じて相手を尊重し、直面する課題に対して、自らの意思においてその解決に信念を持って取り組むことを意味します。大阪大学は、自由闊達な学風の下、多様なバックグラウンドを持つ人々が集い、互いに刺激し合いながら社会変革に挑戦していきます。
 実際に、そのような挑戦のマインドを持った職員が多く活躍し、従来型の事務処理業務を集約・効率化させ、それによって捻出した時間を、様々なプロジェクトに充てはじめています。
 「地域に生き世界に伸びる」をモットーに、私たちと新たな大学の経営に向かって「挑戦」し、「変革」を楽しんでくださる、アドミニストレータとしてこれからの大学経営に携わる気概を持った方のご応募をお待ちしています。

大阪大学総長 熊ノ郷 淳