細胞生物学と構造生物学の融合による染色体分配メカニズムの解明
【プロジェクトメンバー】
研究代表者:竹之下 憂祐(助教)生命機能研究科
共同研究者:髙﨑 寛子(助教)蛋白質研究所
共同研究者:SEO Yeongjun(助教) 産業科学研究所 第2研究部門(材料・ビーム科学系)
伴走者:【URA職】経営企画オフィス(リサーチ・アドミニストレータ)吉澤
【事務職】工学研究科事務部経理課(事務職員)瀬戸川
【共同研究のキーワード】
染色体分配 / 微小管結合 / タンパク質ネットワーク / クライオFIB-SEM / クライオ電子線トモグラフィー
【概要】
私たちの体で繰り返し起こる細胞分裂では、遺伝情報を担う染色体を二つの娘細胞へ正確に分配することが重要であり、この過程に異常が生じると細胞のがん化などの原因となる。均等な染色体分配を実現するためには、染色体上に形成される動原体が微小管と安定に結合することが不可欠である。
本研究では、構造生物学的手法であるクライオ電子線トモグラフィーによる細胞内タンパク質複合体の高分解能構造解析と、細胞生物学的な表現型解析を統合することにより、動原体―微小管結合を安定化させるタンパク質ネットワークの構造基盤とその機能メカニズムを明らかにする。
竹之下先生、高﨑先生、SEO先生に質問!
3職協働の手ごたえは?
竹之下:学内の研究支援や研究費申請に関する情報提供やアドバイスをいただき、さまざまな面で支えていただいています。定期的なミーティングでは研究の進捗だけでなく、日頃気になっていることも気軽に話せるので、有意義で楽しい場になっています。
研究していて嬉しい瞬間は?
竹之下:進めているプロジェクトの核となるような結果が得られたときはもちろんですが、毎日の小さな実験が成功するたびに嬉しさを感じながら研究を進めています。
髙﨑:生物、特にタンパク質の”匠の技”に気づかされる瞬間です。
私は、タンパク質の形を観察し、その形から、タンパク質がどのように機能しているのかを探る研究をしています。タンパク質は、それぞれの役割を果たすために、それぞれに独自かつ緻密な構造をとり、さらにその構造を変化させます。その仕組みは驚くほど巧妙で、時に美しささえ感じられ、感動させられることばかりです。
●研究活動
竹之下 憂祐(助教)
・最近のプレスリリース
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2022/20220214_1
・researchmap
https://researchmap.jp/yusuke_takenoshita
髙﨑 寛子(助教)
・最近のプレスリリース
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2022/20220914_1
・researchmap
https://researchmap.jp/-_-takahiro
(2025年10月時点)