🔴大阪・関西万博×阪大！🔵万博・オランダパビリオンで「適塾イベント」を開催しました

8月19日（火）～21日（木）の3日間、大阪・関西万博のオランダパビリオンにて「コモングラウンド 若者がつむぐ日蘭交流～洪庵から先端医療、水・みどり環境まで『温故知新』」が開催されました。2025年は日蘭交流が始まって425年の節目の年でもあるため、本イベント会場に「適塾」を開業した緒方洪庵像が展示されるとともに、本学の学生たちもシンポジウムに参加しました。イベントには全国各地からの参加者や、海外からの参加者も含め約2,200人が入場しました。

イベント開催期間、本学吹田キャンパス「銀杏会館」に展示されている緒方洪庵像が特別にオランダパビリオンに移設公開され、 万博共創チャレンジ「日蘭交流・温故知新会」が再現した適塾の書斎、庭のジオラマがその周りを囲みました。この展示を当初から心待ちにしていたオランダのマーク・カウパース総領事は「予想していたものよりずっとずっとワンダフル」と述べられました。
さらには、江戸時代後期の天体観測や暦作成に活用された岩橋善兵衛（現在の大阪府貝塚市出身の職人）製作の望遠鏡実物も展示され、望遠鏡のレプリカを使って万博会場を展望するコーナーが人気を博しました。また、適塾、緒方洪庵、水・みどり環境などを切り口にしたパネルにも関心が集まりました。

イベント初日の開会式では、来賓のマーク・カウパース総領事が、「日蘭両国の深いきずなの端緒になったのが大阪の適塾であり、緒方洪庵の弟子たちが蘭学・医学を学んだことが、日本の近代化を進めました。今日でも日蘭両国は、最先端医療などで深い連携を展開しています」と挨拶されました。また、洪庵の6代目の子孫である緒方高志・緒方洪庵記念財団理事長も「全国に種痘（天然痘のワクチン）を広げた緒方洪庵の偉業が、直近のコロナ感染予防にもつながりました。適塾は医学分野にとどまらず、総合大学の走りともいえる多彩な人物を輩出しました」と祝辞を述べました。

イベント最終日の21日には、さまざまなパネルディスカッションを展開しました。午前中は「未来を観る、地球を守る～若者とともに紡ぐ、日蘭の友情と社会貢献のストーリー」と題し、大阪大学と近畿大学の学生たちが語り合いました。その後、大阪大学2025年日本国際博覧会推進委員会学生部会の一つである「a-tune（ええちゅーん）」が、今回の万博において世界の学生と音楽を通じて交流・意見交換する企画のPRを行いました。
午後には、一般社団法人未来医療推進機構（中之島クロス）による「若者視点でみた医療・ヘルスケア領域のグローバル拠点同士の連携」と題するディスカッションが行われ、大学院医学系研究科保健学専攻の八木雅和・未来医療学寄附講座准教授がファシリテーターとなって、若手医師などが意見交換を行いました。最後は、日蘭学生会議が「オランダと日本の持続可能な食のあり方について」をテーマに、英語でディスカッションをしました。

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