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オランダ国王が適塾を訪問、熊ノ郷淳総長らが日蘭交流の意義を説明しました
大阪・関西万博に合わせて来日したオランダ王国のウィレム=アレクサンダー国王が5月22日(木)、大阪市中央区北浜の適塾を訪れ、日蘭交流の歴史などに触れられました。
一行を熊ノ郷淳総長、竹村景子理事、島田昌一・適塾記念センター長などが出迎えました。まず、オランダ・グローニンゲン大学に昨年留学した西浦萌夏さん(経済学部4年)が「地元の学生と交流し、オランダ文化を学び、素晴らしい経験をできました」とあいさつしました。続いて適塾学生スタッフである平根晶さん、篠部有里さん(ともに人間科学部4年)が、緒方洪庵の肖像画の前で「江戸時代に開かれた適塾は、西洋の科学知識を、オランダ語を通じて学ぶ場でした。後に日本の近代化に大きく貢献する人物たちが数多く育ちました。創設者の緒方洪庵は教育、医学研究のほか、医療活動でも日本の発展に大きく寄与しました」と解説し、国王からの質問にも応えました。
客座敷では庭を背景に、両国の9人が記念撮影しました。続いて2階に案内し、熊ノ郷総長が、鎖国中の日本が蘭学を通じて知識を得た意義を伝え、解体新書の解説などをしました。島田センター長はヅーフ・ハルマの実物を示しながらオランダ語の原書で蘭学を学ぶ適塾の教育方針や塾生たちの日常生活を披露しました。
一行はオランダの小旗を振る学生らに見送られながら、未来医療に関する覚書(MOU)を結んでいる「未来医療推進機構(中之島クロス)」に向かいました。
<関連リンク>
大阪大学適塾記念センター
https://www.tekijuku.osaka-u.ac.jp/ja
記念撮影したアレクサンダー国王(左から5人目)と熊ノ郷総長(同6人目)
適塾前で国王を出迎える熊ノ郷総長
国王を迎える西浦さん
国王に説明する(左から)篠部さん、平根さん
2階にてヅーフ・ハルマなどの説明を聴く国王(左から2人目)
塾生たちが柱に残した刀傷の話 をする島田センター長と興味深く聴く国王
適塾前で見送る熊ノ郷総長と学生やスタッフら