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大阪・関西万博「だれもがトイレ内で生理用品をとれる社会を!」が開催されました
2025年4月28日(月)、大阪・関西万博ウーマンズパビリオン「WAスペース」にて、大阪大学ユネスコチェアMeWプロジェクトの主催で、イベント「だれもがトイレ内で生理用品をとれる社会を!」が開催されました。
イベントは二部制で行われ、第一部のシンポジウムでは、4人の登壇者から、月経にまつわる各所の実態や取組についての発表があった後、モデレーターと登壇者によるパネルディスカッションが行われました。
発表内容:
大阪大学大学院人間科学研究科 教授 杉田映理
「大阪大学UNESCOチェアMeWプロジェクトについて」
大阪大学企画部ダイバーシティ推進課 ジェンケンズ愛未
「大阪大学生理用品提供事業について」
大阪大学大学院人間科学研究科 博士前期課程 ブイ・ヴァン・アイン
「MeWプロジェクト 能登半島地震被災地支援」
高知大学男女共同参画推進室 特任講師 宮地歌織
「国内外の生理用品をめぐる動きについて」
モデレーター:大阪大学大学院医学系研究科 博士後期課程 原聡美
イベントの開催趣旨やMeWディスペンサーの開発について話す杉田教授
大阪大学の生理用品提供事業について課題と展望を話すジェンケンズ係員
被災地での活動について、自身の経験をもとに話すアインさん
国内外の取組事例について話す宮地先生
パネルディスカッションの様子 生理用品提供事業を進めるにあたっての想いや悩み等について議論しました
また、第二部では、参加型のワークショップとして、少人数でのグループディスカッションと、月経川柳づくりが行われました。ディスカッションでは、「公共の場での生理用品無償提供に対するハードルにどう対処するか」をテーマに活発な意見交換が行われ、イベントの最後を飾る月経川柳づくりでは、参加者一人ひとりが、月経への想いを作品にして共有し、互いの共感と理解を深めつつ終了しました。
グループディスカッションの様子
月経川柳づくりの様子
登壇者と、企画・運営を行ったMeWプロジェクトメンバー
会場のウーマンズパビリオン
大阪・関西万博では、このイベントに加え、MeWプロジェクトが主体となり、会場内に67台の生理用品ディスペンサーが設置されています。この取組は、万博が掲げるテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を体現するものであり、多くの人々の目に触れるこの場で、「誰もがトイレ内で生理用品をとれる社会」の実現に向けた可能性を提示しています。
大阪大学でも、構成員がより安心してキャンパスへ通うことのできるよう、生理用品が、トイレットペーパーと同じく、当たり前にトイレに備え付けられている状態を目指して、これからも生理用品提供事業を進めてまいります。
<関連リンク>
学内の生理用品無償提供事業について
https://www.di.osaka-u.ac.jp/dispenser-list/
学内ディスペンサー・マップ
https://www.google.com/maps/d/u/0/viewer?mid=1NmbVmD2iCmelFO_s3IEryrYJypkNMz4&hl=ja
ダイバーシティ&インクルージョンセンターHP
https://www.di.osaka-u.ac.jp/