
- ALL
JAXA宇宙航空研究開発機構や大学発宇宙ベンチャーが登壇する宇宙に関するイベント【第一回】SPACE FORUM@The University of Osakaを開催しました
JAXA宇宙航空研究開発機構などと大阪大学は、2025年4月14日、大阪大学吹田キャンパスセンテラスホールにおいて、宇宙分野における技術開発・共同研究を推進するイベントを開催しました。
本学では、工学研究科、基礎工学研究科、理学研究科、産業科学研究所、接合研究所、レーザー科学研究所、核物理センターのほか、理工情報系分野および医歯薬生命系分野におけるさまざまな研究者が、研究室単位、各所属スタートアップ単位で、宇宙分野の研究と技術開発に取り組んでいます。
本イベントは、そのような宇宙分野に関わる研究者、スタートアップのみならず、非宇宙分野の研究者も活躍できる将来像を展望し、非宇宙分野を含む様々な研究を「宇宙分野への応用」や、個別具体的かつ分野横断的に「JAXA事業への応募」へと繋げるきっかけとなることを目指して開催しました。
第一回SPACE FORUM@The University of Osakaは、医歯薬生命系から理工情報系まで幅広い分野の研究者・学生・スタートアップ・協働研究所/共同研究講座の企業の皆さま約150名から参加申込があり、宇宙分野の取組みに関する発表・質疑やディスカッションが行われました。
大阪大学吹田キャンパスセンテラス会場にて
当日は、本学の大政健史 工学部長・大学院工学研究科長による挨拶のあと、JAXA宇宙航空研究開発機構 新事業促進部の松岡一郎参与から、非宇宙分野も含めた研究者のための宇宙ビジネスへの関わり方について説明がありました。続いて、JAXA宇宙航空研究開発機構 宇宙戦略基金事業部の藤平耕一主任研究開発員から、宇宙利用拡大・産業競争力強化にむけたJAXAの取組み、ならびに宇宙戦略基金事業(第二期)の紹介がありました。
大政健史 工学部長・大学院工学研究科長(理工情報系戦略会議 議長)
松岡一郎氏 JAXA宇宙航空研究開発機構 新事業促進部 参与
藤平耕一氏JAXA 宇宙航空研究開発機構 宇宙戦略基金事業部 主任研究開発員
さらに、宇宙探査イノベーションハブのこれまでの活動と今後の研究提案募集、および現在公募中のRFI(Request For Information/情報提供依頼書)の募集内容について、JAXA宇宙航空研究開発機構 宇宙探査イノベーションハブの山崎雅起主任研究開発員から紹介がありました。
山崎雅起氏JAXA 宇宙航空研究開発機構 宇宙探査イノベーションハブ 主任研究開発員
大学発宇宙ベンチャーである、株式会社ElevationSpaceのChief Operating Officer(COO)の宮丸和成氏からは、大学発宇宙ベンチャーの軌跡と将来展望として、大学発スタートアップの設立の経緯や現状の開発状況、検討されている宇宙サービスについての取組みの紹介が行われました。
また、オンライン参加のJAXA宇宙航空研究開発機構 有人宇宙技術部門 きぼう利用センター 技術領域主幹である内川英明氏(本学工学部電子制御機械工学科OB)からは、「創薬・材料創製などに資する宇宙実験の自動化を目指した『きぼう』自動実験システム〈GEMPAK〉のご紹介」と題し、宇宙サービスの取組みが紹介されました。
株式会社ElevationSpace Chief Operating Officer 宮丸和成COO
会場の様子
それぞれのパートでは活発な質疑応答が行われ、参加した研究者や関係者はJAXA事業への理解を深め、また日々の研究活動が宇宙分野にも応用できるのではないかという気づきを得ることができました。
また、大阪大学が起点となって関西圏の産業界の連携を深め、宇宙分野における日本の国際的競争力向上と、社会課題解決及び研究技術力のイノベーションを進めていくことが確認されました。