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令和6年度司馬遼太郎記念学術講演会を開催しました
2025.2.20 Thu
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令和6年度司馬遼太郎記念学術講演会を開催しました

2月15日(土)「大阪大学司馬遼太郎記念学術講演会」を箕面キャンパスで開催いたしました。この講演会は、大阪外国語大学出身の作家 司馬遼太郎氏の業績を偲び毎年開催しているもので、今年度は、「心にうつろうもの、歴史にうつろうもの」をテーマとして開催いたしました。
今回は本会場である外国学研究講義棟1階大講義室に加え、大阪外国語大学記念ホールをサテライト会場として開放し、両会場併せて約280名の方にご参加いただきました。


講演会中の大講義室の様子

講演会は、総合司会の小川真由アナウンサーによる司馬遼太郎作品「密教の誕生と密教美術」(『微光のなかの宇宙』より)の朗読から始まり、続いて西尾章治郎総長から挨拶がありました。


主催者挨拶をする西尾 章治郎総長

続いて大阪大学学生による短編映像コンテスト「阪大生、街道をゆく」を行いました。司馬 遼太郎氏が紀行文集である「街道をゆく」で様々な道を描いたように、実在する道にちなんで作成した映像を、大阪大学の学生に発表してもらいました。発表後には質疑応答が行われ、司馬 遼太郎氏から受けた影響や作品に込めた思いについて語っていただきました。当日はNGUYEN PHUONG LYさん、橋本 瑠那さん、TSOGT-ERDENE NOMIN-ERDENEさん、西野 貫太朗さんら4名の学生が参加し、会場参加者による投票を行いました。


第1部 短編映像コンテストの様子

後半の最初は、作家 澤田 瞳子先生をお迎えし「歴史小説の可能性」という講演テーマでお話しいただきました。歴史小説や大河ドラマを例に挙げ、時折笑いも交えながら、創造物が作り出す歴史のイメージと歴史資料に残る事実に相反する部分があることをお話しされました。だからこそ、歴史小説は読み物にとどまらず、歴史学への橋渡し的存在になってほしいという澤田先生の思いに、聴衆も興味深く聴き入りました。


講演をする澤田 瞳子先生

次に、澤田 瞳子先生と人文学研究科の門脇 むつみ教授との対談が行われました。ファシリテーターを務めた同研究科の古谷 大輔教授のもと、学者と作家それぞれの「歴史」へのアプローチが示され、歴史小説と歴史学の関係性について聴衆の理解につながりました。


左から:古谷 大輔教授、対談をする澤田 瞳子先生、門脇 むつみ教授

対談後には映像コンテストの投票結果発表があり、優勝作品には外国語学部4年、橋本 瑠那さんが作成した「今の自分に映る道」が、準優勝作品には経済学部1年、西野 貫太朗さんが作成した「アーケードのある街」が選ばれ、西尾 章治郎総長から目録を授与されました。


準優勝作品を作成した西野 貫太朗さん


優勝作品を作成した橋本 瑠那さん

最後に、大阪大学外国語学部・大阪外国語大学同窓会、咲耶会の大内 一会長から閉会挨拶がありました。

当日の様子は後日、大阪大学公式YouTubeチャンネルにて期間限定配信を行います。URLをご存じの方のみが視聴可能です。視聴をご希望の方は以下のURLからお申込みください。
https://forms.office.com/r/CLDMvfGZxJ?origin=lprLink


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