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公開シンポジウム「研究者になって世界を駆け巡ろう 〜社会課題の解決に取り組む研究者概論〜」を開催しました
2024年8月1日(木)に、大阪大学中之島センター10階佐治敬三メモリアルホールにて「研究者になって世界を駆け巡ろう 〜社会課題の解決に取り組む研究者概論〜」を開催しました。
当シンポジウムは大阪大学・日本学術会議第三部会・日本学術協会近畿地区会議の三者主催で、世界を直面している気候変動、エネルギー枯渇、貧困などの問題に対して世界を駆け巡り解決に取り組んでいる全国の研究者が一堂に会し、その思いと、思い描く未来を紹介し共有する趣旨で開催されました。
全国の学生の皆さんに広く参加を募り、現地参加・オンライン参加のハイブリッド開催をし、合計150名近い学生の皆さんにご参加いただき大変な盛会となりました。
次代を担う学生の皆さんに研究者の魅力と経験を伝える目的とした本シンポジウムは、主催の日本学術会議会長、東京大学名誉教授 光石衛先生による開会の挨拶に始まり、大学を代表して西尾章治郎総長、工学研究科 下田吉之教授からの挨拶のあと、産業科学研究所 関谷毅教授の司会でプログラムを進行しました。
西尾章治郎総長
産業科学研究所 関谷毅教授
大学共同利用機関法人・自然科学研究機構長、科学技術振興研究開発戦略センター長、東京大学名誉教授 川合眞紀先生の基調講演「未来への展望:世界の課題、我が国の課題」のあと、大阪大学基礎工学研究科 藤井啓祐教授の講演「量子コンピュータを創ろう-宇宙最強のコンピュータへの挑戦-」、豊橋技術科学大学大学院工学研究科 小野悠准教授の講演「世界を旅するバックパッカーから都市工学者へ」と続き、小休憩を挟み、九州大学都市研究センターフュージョンエネルギー部門長 武田秀太郎准教授の講演「研究室から世界ビジネスへ:日本初「フュージョンエネルギー」スタートアップの5年間から考える大学×グローバル起業の可能性」、東京大学大学院工学系研究科 沖大幹教授の講演「世界の仲間と拓く地球規模の水文学」が開かれました。
基礎工学研究科 藤井啓祐教授
講演を終えられた5名の先生方が再登壇なさったパネルディスカッションでは、事前の準備を敢えて設けず、対面参加してくださった学生の皆さんからの率直な質問・疑問に対して研究者がその場で答える形式とし、学生の皆さんから次々と手が挙がる活発な時間となりました。質問内容によってフレキシブルに5名の先生が真摯にお答えになる様子は、現在進行形で活躍なさっている研究者の経験と思いが、次代を担う学生たちにバトンタッチされていく様子そのものでした。
参加者全員での写真撮影を行ったあと、研究者、参加学生が等分に6階・7階のセミナー室でのグループに分かれ、各室グループディスカッションを開催。どのグループも親密な雰囲気で進行され、パネルディスカッション同様に具体的かつ率直な疑問、質問が学生の皆さんから投げかけられました。参加された先生方からも「これほどまでに若い学生の皆さんと寄り添い、熱い議論をさせていただいたことはなかった」というお声が多数寄せられ、本シンポジウムの目的趣旨が大いに遂行された開催となりました。