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2023.10.24 Tue
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令和5年度司馬遼太郎記念学術講演会を開催しました

10月14日(土)、「大阪大学司馬遼太郎記念学術講演会」を箕面キャンパスの外国学研究講義棟1階大講義室で開催しました。

この講演会は、国民的作家で、大阪外国語学校(現大阪大学外国語学部)出身の作家 司馬 遼太郎先生の業績を偲び毎年開催しているもので、今年で第26回目の開催となりました。司馬 遼太郎先生の生誕100周年となる今回は、「過去と未来をつなぐ歴史小説の力―司馬遼太郎生誕100周年に振り返る―」をテーマとして開催し、約170名の方にご参加いただきました。

講演会は、総合司会の小川 真由さんによる司馬 遼太郎先生の作品「風塵抄」より「平和」の朗読で始まりました。その後、主催者を代表して西尾 章治郎総長から今回のテーマを踏まえた挨拶がありました。


主催者挨拶をする西尾 章治郎総長

続いて大阪大学学生による短編映像コンテスト「阪大生、街道をゆく」を行いました。司馬 遼太郎先生が紀行文集である「街道をゆく」で様々な道を描いたように、実在する道にちなんで作成した映像を、大阪大学の学生に発表してもらいました。発表後には質疑応答が行われ、司馬 遼太郎先生から受けた影響や作品へ込めた思いについて語っていただきました。当日は宮木 祐奈さん、谷 夏帆さん、小倉 亮さん、冨田 綾子さんら4名の学生が参加し、会場参加者による投票を行いました。


第1部 短編映像コンテストの様子

後半の最初は、作家 佐藤 賢一先生をお迎えし「歴史小説―どこから来たか、どこへ行くのか―」という講演会テーマに沿ってお話しいただきました。大学院で西洋史を専攻された故の視点で、歴史小説と歴史学の関係について司馬 遼太郎先生の歴史史観(唯物史観)にも触れながらご講演いただき、聴衆も興味深く聞き入りました。


講演をする佐藤 賢一先生

次に、佐藤 賢一先生と親交があり作家としても活躍されている人文学研究科の宮下 遼准教授との対談が行われました。ファシリテーターを務めた同研究科の古谷 大輔教授のもと、作家・学者双方の観点から先の講演の内容を具体的に紐解いていき、聴衆に感銘を与えました。


左から:古谷 大輔教授、佐藤 賢一先生、宮下 遼准教授

続いて、映像コンテストの投票結果発表があり、優勝作品には外国語学部4年、小倉 亮さんが作成した「Nostalgic Labyrinth」が、準優勝作品には外国語学部2年、冨田 綾子さんが作成した「越前の名勝をゆく」が選ばれ、西尾 章治郎総長から賞品を授与されました。


準優勝作品を作成した冨田 綾子さん


優勝作品を作成した小倉 亮さん

最後に、大阪大学外国語学部・大阪外国語大学同窓会、咲耶会より大内 一会長から閉会挨拶がありました。
当日の様子は11月15日(水)までの期間限定でアーカイブ配信を行います。視聴にはお申込みが必要となりますので、ご希望の方は以下のURLからお申込みください。
https://forms.office.com/r/QRwKB7eHyG
※10/25までにお申込みいただいた方にはメールでご案内を差し上げています。もし届いていないようであれば社会連携課地域連携係(kyousou-syakai-renkei@office.osaka-u.ac.jp)までお問合せいただきますようお願いいたします。


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