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本学所有の「NEAC-R3アナログコンピュータ」が情報処理技術遺産に認定されました

2019年4月5日(金)

 1958年に製造され本学が所有する「NEAC-R3アナログコンピュータ」が、一般社団法人情報処理学会により情報処理技術遺産として認定され、2019年3月15日(金)に認定証授与式が行われました。

 なお、本コンピュータは我が国のコンピュータ技術の発展の歴史を知る貴重な資料として、サイバーメディアセンターITコア棟にて展示を予定しており、先人の努力の結晶である歴史的文物を将来に長く保存し、次世代人の学ぶよすがとして伝えてまいりたいと考えております。

 

「NEAC-R3アナログコンピュータ」の概要

 アナログコンピュータは、主に微分方程式と呼ばれる数学方程式を図形的に解く目的で使われた計算機である。微分方程式は、潮流など時間とともに変化する自然現象や物体に力をかけたときの変形などを表現する方程式で、この計算機はそれを電気信号の強弱に対応させて解き、結果をブラウン管に表示したり、ペン書き(プロッター)で描画したりできる。解くべき方程式は積分器、加算器、係数器などの電気ユニットを、式に合わせて電線で結合すること(パッチボード)でプログラミングする。回路を動作させ、現れる電圧変化を解として記録する。装置はこれらの演算増幅器とパッチボード、表示用ブラウン管などからなる。

 汎用アナログコンピュータの概念は 20 世紀前半には知られていたが、電子式装置に必要な演算増幅器は当時の真空管では実現困難で、まず機械式のアナログコンピュータ(微分解析機等)が先行した。しかし 1940 年代に真空管でそれを実現する方法が確立すると、一気に電子式アナログコンピュータが開花した。本機は初期(真空管式)アナログコンピュータ技術の集大成と呼べる装置で、非線形のものも含め、微分方程式を汎用的に扱えるよう設計されている。

 1960 年代になり半導体が実用化されると、アナログコンピュータはトランジスタで構成されたが、70 年代にディジタルコンピュータの能力が向上し、それに吸収され、消滅した。

製造年:1958年 製造者:日本電気(株)

所有者:大阪大学

(出典:一般社団法人情報処理学会『情報処理技術遺産』2018年度)

一般社団法人情報処理学会 情報処理技術遺産についてはこちら

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西尾章治郎情報処理学会会長から授与

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NEAC-R3 アナログコンピュータ外観

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