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坂口志文特別教授が「トムソン・ロイター引用栄誉賞」を受賞
9月24日、トムソン・ロイター社の2015年「トムソン・ロイター引用栄誉賞」18名(うち日本人研究者2名)が発表され、大阪大学免疫学フロンティア研究センター副拠点長の坂口志文特別教授が受賞することになりました。
同賞は、同社のデータベースを用いた論文・引用分析において、ノーベル賞クラスと目される研究者を毎年、この時期に選出しています。
http://ip-science.thomsonreuters.jp/press/release/2015/nobel-laureates/
坂口志文特別教授の受賞コメント
制御性T細胞の研究に携わって35年近くになります。制御性T細胞は、ここ15年、多くの研究者によって研究が活発に進み、今や自己免疫病など免 疫疾患の治療、がん免疫の誘導など、ヒトの免疫応答の制御に応用されようとしています。今回のトムソン・ロイター引用栄誉賞受賞で、この研究分野への関心の 高さを実感でき、今後の研究の励みにしたいと思います。
坂口志文特別教授の略歴及び専門分野・受賞歴
【略歴】
1976年 京都大学医学部医学科卒業、同大学大学院医学研究科入学
1977年 愛知県癌センター研究所実験病理部門研究生
1980年 京都大学医学部研究生
1981年 京都大学医学部附属病院医員
1983年 博士(医学) (京都大学)
1983年 米国Johns Hopkins大学卒後研究員
1987年 Stanford大学客員研究員
1989年 Scripps研究所免疫学部助教授
1991年 California大学San Diego校客員助教授
1992年 新技術事業団「さきがけ21計画」専任研究員
1999年 京都大学再生医科学研究所教授
2007年 同大学再生医科学研究所・所長
2007~11年 大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授(兼任)
2011年 大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授
2012年 大阪大学免疫学フロンティア研究センター副拠点長
2013年 大阪大学特別教授
【専門分野】
免疫学。自己免疫反応を制御する特異なT細胞「制御性T細胞」の存在を証明。さらに自己免疫疾患や臓器移植、がんなどの免疫関連疾患における制御性T細胞の役割の解明。
【受賞歴】
2003年11月 持田記念学術賞
2004年 6月 William B. Coley Award
2005年11月 武田医学賞
2005年12月 高峰記念三共賞
2007年 4月 文部科学大臣表彰科学技術賞
2008年 3月 上原賞
2008年11月 慶應医学賞
2009年11月 紫綬褒章
2012年1月 朝日賞
2012年3月 日本学士院賞
2012年5月 米国National Academy of Sciences外国人会員
2015年1月 Maharshi Sushruta Award
2015年3月 Canada Gairdner International Award
2015年5月 中日文化賞