マンスリー多文化サロン／高齢化が進むベトナムの課題

概要：ベトナムは、日本や台湾など海外へ出稼ぎに行く若者、つまり労働人口が多い「釣り鐘型」の人口ピラミッドを持つ国として知られていますが、近年高齢化問題が急増しています。家族の面倒を見るのは子や孫たちの仕事と思われるのが一般的であるものの、出生率の低下、仕事の多忙さなどで、高齢の親の世話ができないなどの問題も出てきています。その一方で、親を老人ホームに入れると世間体が悪いと感じる子どもの複雑な心情もあり、今後の高齢者問題がどのようになっていくのかをお話ししたいと思います。

講師：ファン ティ ミー ロアン（大阪大学大学院 人文学研究科 日本学専攻 准教授）