
上映会「カマもパリも燃えている」 続・あらためて"多様性"をかんがえる連続企画
対象 |
|
---|---|
日時 | 2021.12.25 Sat 13:00 - 16:30 |
場所 |
全学教育総合棟3階 COデザインスタジオ |
問合せ | ほんま なほ(COデザインセンター 教授) 06-6850-6637 |
映画『Paris is burning(パリ、夜は眠らない)』と映像作品『カマは燃えている/ ココ〈ボール〉ルームでなりたい自分になる』の2本立て!
上映会を開きます。
去る3月、大阪・釜ヶ崎にて『カマは燃えている/ ココ〈ボール〉ルームでなりたい自分になる』(略称:カマボール)と題した催しが開かれました。 大阪・釜ヶ崎には1970年代に全国から単身の日雇い労働者が集められ、不安定な雇用のため仕事がなくなると路上生活をしたり生活保護を受けたりしてなんとか暮らしを成りたたせる人が増えました。非正規雇用やコロナの影響による失業など日本全国が釜ヶ崎化する2021年のいま、生まれ故郷や家族のもとをはなれた人たちが支えあって生き生きと暮らす釜ヶ崎・ココルームで、ホーム・居場所をうしなったわたしたちが自分をさまざまに表現しなおし、つながりあうオリジナルのカマボール。20代〜90代の釜ヶ崎にゆかりある出演者たちが、手づくりした衣装をまとい、音楽にのってココルームの庭をランウェイに見立てて踊って歩きました。その映像記録がいよいよ阪大で公開されます!
カマボールがうまれるきっかけのひとつとなった、関連作品として、ジェニー・リヴィングストン監督『Paris is burning』(1990)も同時上映します。 そこで描かれる「ボールルーム・カルチャー」は、1980年代ニューヨークのハーレムなどの都市で、アフリカやラテンアメリカにルーツをもつさまざまな性的指向やジェンダーアイデンティティをもつ人びとがつどって開いていた舞踏会のなかで育まれ、現在までつづいています。 しばしば混同されますが「ドラァグ」と「ボールルーム」それぞれ異なる意味あいと歴史をもっています。ボールルームではハデな異性装だけでなく、白人のお金持ちや偉い軍人などけっしてなれないけれど、なりたい自分「らしさ」を表現しあう場でもありました。自分らしく生きるために家族や故郷のもとを去らなければならなかった住民たちは、たがいの暮らしを支えあいながら、工夫した衣装でボールルームにつどい、踊り歩くことを生きる糧としました。 この作品をめぐっては、フェミニズム理論の文脈でベル・フックスやジュディス・バトラーなどをはじめとしてさまざまな批評や議論が展開されています。
ぜひ、この機会をお見逃しなく!
開催概要
- 映画紹介(5分)
- 映画『Paris is burning(邦題:パリ、夜は眠らない)』上映(71分)
- 映像作品『カマは燃えている/ ココ〈ボール〉ルームでなりたい自分になる』上映(80分)
- 対話(15分)
進行:松本 渚(大阪大学文学研究科臨床哲学研究室D3)
開催日:2021年12月25日(土)13:00〜16:30
場所:大阪大学COデザインセンター COデザインスタジオ (豊中キャンパス、MAP64番の建物. 全学教育総合棟3階341教室)
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/toyonaka/toyonaka.html
参加費:無料
主催:COデザインセンター
共催:カマは燃えている実行委員会
問い合わせ先:カマは燃えている実行委員会
*マスク着用、手洗い、距離の確保、換気など、新型コロナウィルス感染予防対策を徹底して実施します。