Events
【受講生募集】大阪大学大学院文学研究科 主催「徴しの上を鳥が飛ぶ-文学研究科におけるアート・プラクシス人材育成プログラム」

【受講生募集】大阪大学大学院文学研究科 主催「徴しの上を鳥が飛ぶ-文学研究科におけるアート・プラクシス人材育成プログラム」

対象
  • ALL
日時
2019.7.20 Sat - 2020.3.7 Sat

大阪大学大学院文学研究科は、大阪大学社学共創本部、大阪大学総合学術博物館と共催し、劇場や音楽ホール、美術館などと連携しながら、アート・マネジメント人材育成のプログラムとして「徴しの上を鳥が飛ぶ-文学研究科におけるアート・プラクシス人材育成プログラム」を開催いたします。本プログラムでは、基礎レクチャーや実際のアート、アーティストとの交流を通し、企画運営や実施の方法について学びます。最終的には外国人アーティストによる滞在制作のファシリテートを実践します。文化芸術の企画・運営を進める方法を学ぶ受講生を募集します。

2019年度の本プログラムに参加し、文化芸術の企画・運営を学ぶ受講生を募集します。

応募希望の方は以下の<募集要項>をご確認の上、<応募フォーム>またはE-mailにてご応募ください。

・<応募フォーム>にてご応募の方→最下部の<応募フォーム>URLをご利用ください。

・E-mailにてご応募の方→提出書類❶❷を添付の上、

tyamazaki@let.osaka-u.ac.jp までE-mailにてお送りください。

<募集要項>

応募資格:18歳以上。 演劇、音楽、美術、パフォーマンスなど芸術全般に興味があり、芸術関連諸機関等に在勤、あるいはこれらの職種への勤務を希望している方、もしくは自身で既に活動を始めており、さらに学びたい方。

*年間プログラム終了後、修了者には修了証を授与

定員:15名程度

受講料:無料

応募締切:2019年6月10日(月)12時(正午)まで

選考方法:応募者多数の場合は選考します。

選考結果:メールもしくは電話にて応募者全員に通知します。

提出書類:

❶履歴書 高校卒業以降の学歴と職歴。また特に選考の上で役立つと思うものがあれば、具体的に記入してください。

❷小論文「このプログラム(特に選択した活動)を受講することによって実現したいこと」(400字程度)

※いただいた個人情報は本プログラムのため以外には使用いたしません。

<応募フォーム> URL:shirutori.org よりご入力をお願いします。

お問い合わせ:大阪大学文学研究科 アート・プラクシス人材育成プログラム事務局まで、E-mail(tyamazaki@let.osaka-u.ac.jp)にてお問い合わせください。

プログラム内容

本プログラムでは、演劇、音楽、美術など多岐にわたる芸術の事前・事後双方の扱いを学ぶ「インターウィーヴ」的学習を通して、今日のアート・マネジメント人材に求められる、アートを展開する場や共同体の特性に応じて臨機応変に対応する実践的な「アート・プラクシス」能力を養います。また、アート実践を地域社会に深く根付かせていくために、事後の「ポスト・プロダクション」を実践的に学びます。年度の最後には、滞在制作(アーティスト・イン・レジデンス)を実施し、アーティストと折衝可能な人材の育成を目指します。

1年を3つの期間に分けてプログラムを実施します

[第1期]セミナーとレクチャー:アート・マネジメントや文化政策について学ぶ基礎レクチャーの期間
[第2期]インターウィーヴ:アーティストとの対話などを通じてアートの事前・事後双方の扱いを含めて学習する期間
[第3期]滞在制作(アーティスト・イン・レジデンス):外国人アーティストの招へいと滞在制作(アーティスト・イン・レジデンス)を通じて実際的に研修する期間

第1期 セミナーとレクチャー

活動①「〈徴しの上を鳥が飛ぶ〉オープニング・セミナー」 7月20日(土)、7月30日(火)

アートが社会に成し得る可能性と今日的な意義と問題を学ぶとともに、本事業の理念(「アート・プラクシス」能力のある人材育成と、人文学の研究成果を活かすアートの新たな可能性の探求)を共有します。
また、7月30日(火)には、「おおさかのてっぺん」にある大阪府豊能郡能勢町の伝統芸能・能勢人形浄瑠璃の鑑賞を通して学び、地域における芸能の持続可能性や課題について学びます。

活動②「〈徴しの上を鳥が飛ぶ〉連続レクチャー」 8月3日(土)、8月4日(日)、8月24日(土)、8月25日(日)、8月31日(土)
アート・マネジメント基礎講座として、「文化政策の未来と問題点」、「マネジメントの理論と実践」、「アーティスト・イン・レジデンス等のアートの実際」の3カテゴリーについて、ゲスト講師による講演を行います。

予定ゲスト講師:小堀陽平(一般社団法人ブリッジ 理事/岩手県文化芸術コーディネーター)、菅谷富夫(大阪中之島美術館準備室)、杉浦幹男(新潟アーツカウンシル)、杉本哲男(KAIR実行委員会会長)、中西美穂(大阪アーツカウンシル)、橋本裕介(ロームシアター京都/KYOTO EXPERIMENTプログラム・ディレクター)、久野敦子(セゾン文化財団理事)、宮地泰史(あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール)、米屋尚子(公益社団法人日本芸能実演家団体協議会)

第2期 インターウィーヴ
演劇、ダンス、音楽、美術などのアート作品や、アーティストとの対話を通して、3つのテーマ(対立と調停、アイデンティティの揺れ、物語の領分)について学習します。

活動③-1「対立と調停(演劇・ダンス)」 10月6日(日)
グローバルな視野で制作された京都国際舞台芸術祭のダンス作品を、作り手との対話に紐づけて鑑賞することで、一つの作品に作用する関係を、演じる身体が置かれる権力構造も含めて意識する機会とします。

活動③-2「対立と調停(音楽)」 11月16日(土)予定
宣伝媒体として音楽を活用するちんどん屋を通して、通常ではない音楽公演のあり方を探ります。どのようにしてちんどん屋が対立を避け、調停を行ってきたかを、ちんどん通信社による実演とレクチャーを通して学びます。

活動③-3「対立と調停(美術)」 7月20日(土)
大阪大学総合学術博物館「四國五郎展」を通して、現代社会における課題解決方法のひとつとして、いかにアートが活用できるかを学習します。

活動④-1「アイデンティティの揺れ(演劇・ダンス)」 10月18日(金)、10月19日(土)
グローバリゼーションの波の中で、アイデンティティの問題に直面しているシンガポールの潮州歌劇グループの上演とその制作について学びます。

活動④−2「アイデンティティの揺れ(音楽)」 11月29日(金)
世界的オーケストラであるウィーン・フィルのメンバーも所属するヘーデンボルク・トリオと日本語によって直接コミュニケーションをとりながら、音楽の実情について学びます。

活動④-3「アイデンティティの揺れ(美術)」 9月7日(土)
モリムラ@ミュージアム(M@M)の訪問と森村泰昌本人のレクチャーを通して、現代社会や現代アートにおける諸問題を理解します。

活動⑤-1「物語の領分(演劇・ダンス)」 10月12日(土)
伝統と現代の接点を模索している現代劇団「エイチエムピー・シアターカンパニー」の観劇および演出家・笠井友仁や俳優たちとの会話を通して、アートを活用して、伝統を尊重しながら現代社会と向き合う方法を学びます。

活動⑤-2「物語の領分(音楽)」 10月26日(土)
海外で活躍する若手演奏家(郷古廉、加藤洋之)との対話を通じ、音楽公演における海外の諸問題や音楽を活用した解決の糸口を考察します。

活動⑤-3「物語の領分(美術)」 9月21日(土)、12月14日(土)
社会に開いた新しいミュゼオロジーの探求として、水の都・大阪における乗船ツアーによる体験を通し、地域全体をミュージアムとみなす「エコ・ミュージアム」の可能性を考えます。

第3期 滞在制作(アーティスト・イン・レジデンス)

活動⑥「滞在制作(アーティスト・イン・レジデンス)」 2020年1月〜2月、2月22日(土)
劇作家・演出家のソン・ギウンが約1ヶ月、滞在制作(アーティスト・イン・レジデ ンス)をして、受講生とともにパフォーマンス作品をつくります。上演と制作にかかわることで、芸術実践における新しい方法を学びます。現代社会の課題とそのアートによる解決の方法を実践的に探求します。

活動⑦「ポスト・プロダクションツアー」 9月〜11月頃
アーティスト・イン・レジデンスを長期間に渡り実践している、徳島県の神山町等を訪問・視察し、本事業における制作、制作過程、ポスト・プロダクションについて考察を深め、地域における芸術展開の実際を学びます。

活動①「〈徴しの上を鳥が飛ぶ〉クロージング・シンポジウム」 2020年3月7日(土)
1年間のまとめとして、レクチャー、鑑賞、ワークショップ、ポスト・プロダクション、上演、滞在制作などの様々な芸術体験や実践経験を振り返ります。

主催:大阪大学大学院文学研究科  〒560−8532 大阪府豊中市待兼山町1−5
共催:大阪大学社学共創本部、大阪大学総合学術博物館
助成:平成31年度文化庁「大学における文化芸術推進事業」
協力:大阪大学21世紀懐徳堂

share !