外国語学部の教育目標および各ポリシー

教育目標


大阪大学の教育目標のもと、外国語学部では、「外国の言語とそれを基底とする文化一般について理論と実際にわたって教授研究し、国際的な活動をするために必要な広い知識と高い教養を与え、言語を通じて外国に関する深い理解を有する有為な人材を養成する」という学部の教育理念に従って、次のような学識と能力を身につけた人材を養成することを目指します。

○高度な専門性と深い学識

  • 専攻言語に関する深い知識・技能を有している。
  • 専攻言語およびそれを基底とする文化や社会に関する総合的かつ専門的な学識を有し、課題解決のために活用できる。

○教養

  • 専攻言語地域だけでなく、世界規模での様々な事象に関する幅広い知識を有している。
  • 地域研究関連の学問分野の方法論を理解し、様々な事象を多角的に分析することができる。

○国際性

  • 専攻言語・専攻言語地域に関連する他の言語を学び、それを活用して複数の社会・文化を理解できる。
  • 英語の高い運用能力を身につけ、国際的な活動ができる。
  • 異文化を相対化して理解する態度を培い、言語・文化の相違を超えて様々な国・地域の人と交流できる。

○デザイン力

  • 専攻言語地域や世界の諸地域の社会が抱える種々の課題を発見し、複合的な視野からその解決の道筋を構想できる。
  • 専攻言語地域や世界の諸地域の社会が抱える種々の課題の発見・解決のために、様々な地域の多様な専門分野の人と協働できる。

 外国語学部では、学部教育目標を簡潔に表した「言語を通して文化を学び、文化を通して言語を学ぶ」(Culture Through Language, Language Through Culture)と「言葉を究めて世界へはばたく」(Let Language Be Your Wings To The World)をモットーに、言語運用能力のみならず世界各地の文化や社会を幅広く理解する学識を身につけた、社会に貢献できる優れた人材の育成に取り組んでいます。

学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)


 大阪大学のディプロマ・ポリシーのもと、外国語学部では、「外国の言語とそれを基底とする文化一般について理論と実際にわたって教授研究し、国際的な活動をするために必要な広い知識と高い教養を与え、言語を通じて外国に関する深い理解を有する有為な人材を養成する」という学部の教育理念のもとで、所定の期間在学し、大阪大学外国語学部履修規程に定める所定の単位を修得した以下の基準を満たす学生に、学士(言語・文化)の学位を授与します。

○高度な専門性と深い学識

  • 専攻語科目で学修した専攻語を高度に運用できる能力を身につけている。
    -読む・書く・聴く・話す、という4技能において、各専攻で定められている到達度目標に達している。
  • 専攻科目等の講義や演習さらに卒業論文の執筆を通して、言語とそれを基底とする世界各地の文化や社会についての総合的かつ専門的な学識を身につけている。

○教養

  • 専攻科目や関連科目等の学修を通して、国際的な活動ができるために必要な幅広い知識と高い教養を身につけている。

○国際性

  • 専攻科目や関連科目等の学修を通して、異文化を相対化して理解し、言語・文化の相違を超えて様々な国・地域の人と交流できる能力を身につけている。

○デザイン力

  • 専攻科目や関連科目等の学修を通して、専攻言語地域や世界の諸地域の社会が抱える種々の課題を発見し、複合的な視野からその解決の道筋を構想できる能力を身につけている。
  • 専攻科目や関連科目等の学修を通して、専攻言語地域や世界の諸地域の社会が抱える種々の課題の発見・解決のために、様々な地域の多様な専門分野の人と協働できる能力を身につけている。

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)


大阪大学のカリキュラム・ポリシーのもと、外国語学部では、1・2年次で身につけた専攻語と英語等の高度な言語運用能力を基盤として、3・4年次には世界各地の多様な文化に関する総合的かつ専門的な知識を身につけるようにカリキュラムを構成します。

【教育課程編成の考え方】

学位プログラム「外国語学」では、カリキュラムを1・2年次課程と3・4年次課程で大きく分けています。1・2年次課程では、主に全学共通教育機構が提供する「教養教育系科目」を学びつつ、これと平行して「専門教育系科目」として基盤となる専攻語等の高度な言語運用能力を身につけ、同時に当該言語が使用される地域に関する概論を学びます。2年次後半からは、「高度教養教育科目」ならびに「国際性涵養教育系科目」としての「兼修語学」を学びます。3・4年次課程では、「専門教育系科目」を中心に、その言語運用能力を基盤として世界各地の多様な文化に関する総合的かつ専門的な知識を身につけることができるようなカリキュラム構成となっています。

【学修内容及び学修方法】

  • 専門教育では、高度な言語運用能力を身につけることを目標に、体系的な4年一貫教育を実施し、1・2年次課程ではネイティブスピーカーの授業を含む少人数クラスの専攻語科目を必修とします。これは外国語学部での学びの基盤となるものです。実習形式で「読む・書く・聴く・話す」の4技能をしっかりとマスターします。⇒高度な専門性と深い学識+国際性
  • 専門教育の1・2年次課程においては、各年次5科目10単位の修得を進級の要件とします。また、専攻語科目では、語学教育をより充実させ、社会的にも客観的で透明性のある教育内容にすることを目標に、「読む・書く・聴く・話す」の4技能について到達度目標を専攻・年次ごとに定め、それを個々の授業のシラバスに反映させます。⇒高度な専門性と深い学識+国際性
  • 専門教育の2年次課程においては、世界各地の言語・文学・文化・社会等に関する総合的かつ専門知識の基礎となる概説科目を開設します。主に講義形式で行います。⇒高度な専門性と深い学識+国際性+デザイン力
  • 専門教育の3・4年次課程においては、より高度な専攻語科目を配置します。これらは主に演習形式で行います。また、世界各地の言語・文学・文化・社会等に関する総合的かつ専門知識を深めるために、多様な専攻科目(講義・演習)を開設します。⇒高度な専門性と深い学識+国際性
  • 2~4年次課程においては、幅広い知識と高い教養を身につけるために、学部共通科目等の関連科目を提供します。⇒教養+国際性
  • 4年次課程では、4年間の言語学習及び言語を基底とする世界各地の文化・社会についての総合的かつ専門的な学識を身につけた成果として、卒業論文を執筆・提出することを必修とします。⇒高度な専門性と深い学識+デザイン力
  • 1年次課程の全学共通教育では、「学問への扉」、「基盤教養教育科目」、「情報教育科目」、「専門基礎科目」、「健康・スポーツ教育科目」等を履修します。⇒教養
  • 国際性涵養教育科目としての「総合英語」では、「読む・書く・聴く・話す」の4技能をしっかりマスターできるように、対面授業を行います。また、「実践英語」ではe-learningにより英語運用能力のスキルアップができるプログラムを用意しています。⇒国際性
  • 2年次以降の課程では、英語をはじめとする外国語学部独自の多彩な「兼修語学科目」及び「研究外国語科目」を開設します。これらの科目は演習・実習形式で行われます。⇒国際性

【学修成果の評価方法】

学修の成果は、どのような性質の科目であるかによって評価の方法が異なります。具体的には下記のような評価方法を用います。

  • 実習科目:小テスト、毎週の課題、定期試験等の客観的指標を用いて評価します。
  • 講義・演習科目:レポート提出、プレゼンテーション実施、定期試験等によって評価します。

いずれの形式の授業であっても、各授業のシラバスに明記された学習目標を達成できているかどうかについて複数の観点から総合的に評価します。

【学位プログラム版】教育目標および各ポリシー

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