WEST論文研究発表会にて 法学部国際公共政策学科(OSSIP)赤井伸郎教授ゼミ宮里班が最優秀賞(1位)を受賞

WEST論文研究発表会にて 法学部国際公共政策学科(OSSIP)赤井伸郎教授ゼミ宮里班が最優秀賞(1位)を受賞

2022年12月3日(土)、4日(日)に、西日本を中心とした政策提言論文大会である「WEST論文研究発表会」が同志社大学にて開催されました。

合計69本の論文がエントリーした中で、本学の法学部国際公共政策学科(OSIPP)赤井伸郎教授ゼミ宮里班の「魚類養殖の経営改善による発展」に関する論文が最優秀論文賞(1位)を受賞しました。
なお、論文の詳細については、WESTの論文ライブラリーに掲載されています。

WEST論文研究発表会において、見事最優秀賞を受賞した宮里班の「魚類養殖の経営改善による発展に向けて」は、国際的に魚価が上昇する中、国内生産を増加させることによって安定した国内供給を実現することをビジョンとしています。

この論文では、国内生産を増加させる上で、養殖の中でも発展の遅れている魚類養殖に着目しました。魚類養殖が発展していない理由として、利益が少ないために規模が拡大できないことを挙げ、そのことを問題意識としました。分析では、支出の多くを占めるエサ代が販売価格にあまり転嫁されていないことを実証し、利益の少なさとの関係を明らかにしました。続いて現行政策を変更した場合の経営状態についてシミュレーション分析を行いました。これらの分析結果をもとに、魚類養殖の経営安定化を目的とした2つの政策を提言しました。

この論文は、食料安全保障の観点から意義のあるテーマ設定、分析の新規性と独創性、価格転嫁ではなくコスト削減による経営改善という現実的な策が評価され今回の受賞につながりました。

論文執筆を通じて、学生たちは日本の魚類養殖だけでなく、農林水産業全体について理解を深め、論理的思考力を養うことができました。また、自らで問題意識を持ち1つの論文を書き上げたこと、班活動を通じて学年を超えた繋がりが生まれたことは学生たちにとって貴重な財産となりました。

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