StoryZ

阪大生にも、研究者にも、卒業生にも誰しも必ずある“物語”
その一小節があつまると大阪大学という壮大なドキュメンタリーを生み出します。
それぞれのStoryをお楽しみください。

試合で一番緊張する場面を想定

練習は最低週3日で、あとは各々の自由。無駄な時間を省くため、基礎的なトレーニングは各自が普段からしておく。男子主将の松原さん(法学部3年)は部員らに「もっと頭を使って練習するようにと言っている」と語る。「相手にやられたら、次はどうすれば自分の得点に結びつくのか」と考えることが大切だと指摘。「実際の試合で一番緊張する場面を想定して、点を取れるような練習をしている」

女子主将の田中理沙さん(医学部2年)も「こんな回転のサーブを打ったら、この辺りに返ってくるだろうと考えながら練習しています」と話す。「ボール拾いの時間にも『次は何をしよう』『さっきは何が悪かったのか』などと一人一人が考えている。実際の試合でも、飛んで行ったボールを拾いに行く間に考えることができているから、勝利につながっていると思う」

学年に関係なくアドバイス

卓球台での練習を待っている部員は、各自の課題を洗い出し、今後の練習内容を検討するためのミーティングをする。また、練習後にはアドバイスの時間を設け、何をうまくなりたいのか、そのためにどうすればいいのか、など学年に関係なく互いにアドバイスする。

松原さんらの世代から始めたこのような取り組みは、七大戦の連覇などとして実を結び、その実績が評価され、今年7月、大阪大学「課外活動総長賞」特別賞も受賞した。


頭脳をフル回転させ、さらなる高みを目指す

「できる準備は全部しておく」と話す松原さんの好きな言葉は「人事を尽くして天命を待つ」。田中さんの好きな言葉は「日進月歩」。「こつこつやっていたら、何でもやっていけるかな」と笑う。

秋には七大戦4連覇にリーグ戦も控える。頭脳をフル回転させて、卓球部はさらなる高みを目指す。

卓球部

全国七大学総合体育大会(七大戦)で、2015~ 17年度に男子団体戦と女子団体戦で3連覇。特に昨年の第56回大会は、団体、シングルス、ダブルスで5冠を達成。さらに今年7月の近畿地区国立大学体育大会で男女とも優勝した。1954 年創部で、現在男女とも関西学生リーグ2部に所属し、1~3年生の部員は40人(男子31人、女子9人)。

(本記事の内容は、2018年9月大阪大学NewsLetterに掲載されたものです)

のびやかでひたむきな阪大生の物『 きらめきのStoryZ 』に戻る
阪大研究者、阪大生、卒業生の物語『 阪大StoryZ 』に戻る

share !