総長挨拶

大阪大学総長 鷲田清一

地域に生き 世界に伸びる
-《阪大スタイル》の確立をめざして-

「地域に生き世界に伸びる」をモットーとして掲げる大阪大学にとって、懐徳堂と適塾を精神的な源流とすることは、創立の歴史的経緯を超えた深い意味をもっています。市民に広く開かれた学問所であるとともに、当時の世界の先端の知に深くふれていた懐徳堂と適塾の精神を現代に活かすことが、社会の〈知〉の機関としての大阪大学の未来を指し示しています。

大阪が生んだあの自由な研鑽の場所を、ここ大阪大学にふたたび花咲かせるために、わたしたちの先輩たちは懸命な努力を続けてきました。教育と研究の質を比類のないレベルにまで高めること、このもっとも基本的な努力に大阪大学の未来もまた懸かっています。世界最先端の研究、すでに大阪大学の伝統となっている未知の融合研究領域の創出、「教育の阪大」とまで言われるようになった教育熱心な校風、大学院レベルでの教養教育の重視、産学連携と社学連携の両輪で進む活発な社会貢献など、大阪大学が近年とくに力を入れてきた特色ある教育・研究の活動を、大阪大学はいま、《阪大スタイル》として確立させる時期にきています。

最先端の研究に従事しながら同時に社会から厚い信頼を寄せられる研究者と職業人を養成すること、いいかえると、教養とデザイン力とコミュニケーション能力を合わせもった真の英知を生みだすこと、このことを軸として、国家のためだけの大学でも、研究者のためだけの大学でもなく、一歩も二歩も時代の先を見据えながら、市民とともに歩む大学になること、これこそ大阪大学のめざしている〈知〉のスタイルです。「阪大で育った学生はやっぱり違う」と社会から高い評価を得られるような大学を、いま大阪大学は、構成員全員の力を合わせて創りあげようとしています。


大阪大学がこれからも発展し続けるために、学内外から建設的な御意見を下記のe-mailアドレスまたは 質問受付フォーム よりお寄せください。

PRESIDENT@star.jim.osaka-u.ac.jp


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