大阪大学 OSAKA UNIVERSITY
日本酒 緒方洪庵
Sroty.05
“ 3 ”づくしのデザイン
 ラベルの中央には、洪庵自筆「除痘館記録」(適塾記念センター所蔵)から「緒方洪庵」の文字と「緒方章印」の落款を据えました。その上部に、緒方酒造の家紋である「三つ鱗」、下部にローマ字で「OGATA KOAN」を配し、右側には「緒方酒造 平成三年創醸」「西日本豪雨災害被災地 愛媛県西予市野村町復興支援酒 第一弾」といった文言を加えました。背景には洪庵が晩年に使用した薬箱に納められた袱紗の唐草模様を採用し、色は火入れを黒、生酒を白としました。
 本プロジェクトのストーリー性と、飲み始めるまでのワクワク感の演出から、A4用紙を熨斗に見立て、裏面には「酒造り復活への道」と題して経緯を記しています。熨斗には水引があるが、3本線で表現しました。「緒方らぼ」を構成する阪大・愛大・野村自治振の3者を象徴しています。
 そのほか、家紋の「三つ鱗」の三角形、オリジナルの「緒方洪庵」創醸年が平成3年、西日本豪雨が平成30年、NEO「緒方洪庵」創醸年が令和3年と、偶然にも“3”づくしとなっています。加えて、幕末の野村を襲った大火からの復興を祈願する乙亥相撲は、「三十三結び」として100年間の奉納相撲として創始されたことも想起されます。