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2020.4.14 Tue
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「J-Innovation HUB 地域オープンイノベーション拠点選抜制度(国際展開型)」に大阪大学から全国最多の2拠点が選抜

このたび、大阪大学核物理研究センター及び大阪大学フレキシブル3D実装協働研究所(大阪大学産業科学研究所、工学研究科、接合科学研究所など)が、経済産業省「J-Innovation HUB 地域オープンイノベーション拠点選抜制度」の第1回選考において、「国際展開型」の拠点として選抜されました。

大阪大学核物理研究センターが代表幹事を務める「量子アプリ共創コンソーシアム」は、2017年に(独)科学技術振興機構(JST)の「産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(OPERA)」の採択を受け設立されました。

少子高齢化の急速な進展のもと、豊かな健康長寿社会、そして安全な超スマート社会を実現するため、同拠点では、加速器によってもたらされる多彩な量子ビームを用いて、放射性核種・中性子・ミューオンなどを生成し、これらを駆使して、関連する国内外の大学・研究機関・企業が共同して、下記の課題に取り組んでいます。

第一に、特殊な放射性核種を生成し、初診時進行がんに対する新たな治療法としてアルファ線核医学治療を開発することで、人類の健康寿命の延伸に貢献すること。

第二に、高強度の中性子やミューオンを用いて、IoTの発展が著しい現代において重要課題となった宇宙線起源ソフトエラーの評価と対策に取り組むことで、超スマート社会の安全を支えることを目指しています。

大阪大学フレキシブル3D実装協働研究所は、大阪大学と企業とが協働で運営する研究所です。

同研究所では、次世代パワー半導体実装、EV/HEV/FCV(※)、ドローンや電動航空機などの電動移動体機器実装、あるいは、5Gやウェアラブルヘルスケアのソフト実装などにAI技術を使用し、これら新技術の社会実装を推進すること。また、このための計測評価方法、評価基準を確立し、世界へ向けた普及活動を行うことを目指しています。

大阪大学は、今後の両拠点の活動を通じて、グローバルな産学共創をこれまで以上に強力に展開し、わが国のオープンイノベーションの推進に大きく貢献してまいります。

※EV:電気自動車、HEV:ハイブリッド電気自動車、FCV:燃料電池自動車

【参考】

〇「J-Innovation HUB 地域オープンイノベーション拠点選抜制度(国際展開型)」とは
この制度は、大学等を中心とした地域オープンイノベーション拠点の中で、企業ネットワークのハブとして活躍しているものを経済産業省が評価・選抜することにより、信用力を高めるとともに支援を集中させ、トップ層の引き上げや拠点間の協力と競争を促す制度です。《国際展開型》は、海外・国内グローバル企業との産学官連携活動を積極的に行い、今後の更なる海外展開を目指している拠点となります。

<経済産業省ニュースリリース> https://www.meti.go.jp/press/2020/04/20200410003/20200410003.html

〇大阪大学核物理研究センターHP
http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/

〇大阪大学産業科学研究所HP
https://www.sanken.osaka-u.ac.jp/

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