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大阪大学、スーパーグローバル大学に採択~「世界適塾」構想を実現し、2031年に世界トップ10へ~
2014.9.26 Fri
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大阪大学、スーパーグローバル大学に採択~「世界適塾」構想を実現し、2031年に世界トップ10へ~

大阪大学は、「GLOBAL UNIVERSITY「世界適塾」」構想を申請し、採択されました。

大阪大学が目指す 「世界適塾」とは 、大阪大学の原点である、かつて日本全国から志の高い若者が学問のために集り、緒方洪庵の『人のため、世のため、道のため』という無私の精神と倫理観の下、切磋琢磨しながら、勉学に取り組んだ 「適塾」の精神を受け継ぎ、21世紀において地球規模の課題解決に意欲ある学生や研究者が世界から集い学ぶ場=プラットフォームを構想するものです。

「世界適塾」では、「物事の本質を見極める」高いレベルの学問を追求し、グローバル社会で活躍できる人材を輩出する「学問の府」となるとともに、学問による「調和ある多様性」を創造していきます。

このような発展を通じ、2024年に世界トップ30入りし、創立100周年を迎える2031年には世界トップ10の研究型総合大学となることを目指すことを、本事業における目標として大阪大学は掲げました。この夢に向かって、目の前の山を一つ一つ登りきることにより、夢は必ず現実のものとなるという信念を貫き、全学が一体となって大学改革に邁進していくこととしています。

平野俊夫総長からの本事業採択に際してのコメント

大阪大学は、今般、文部科学省のスーパーグローバル大学創成支援事業に採択されました。

2014年を「世界適塾」元年とし、様々な大学改革・教育改革を更に進めていくこととしており、こうした構想が評価されたものと受け止めています。創立100周年を迎える2031年に世界トップ10に入る研究型総合大学を目指し、大阪大学では様々な取組を進めています。厳しい国際競争の中、国内外の大学がしのぎを削っています。大阪大学としては、こうした競争的環境の中で高い教育研究力を発揮することで、世界的に評価される大学づくりを進めるとともに、グローバル社会に貢献し、文明の進歩と豊かな暮らしに貢献するために「学問による調和ある多様性の創造」を推進していきます。

平成26年9月26日

大阪大学総長  平野 俊夫

「世界適塾」構想の下での今後の大阪大学の取組

大阪大学の構想においては、多岐に亘る今後の改革構想と具体的取組に言及しています。これらは、平野総長の就任以降、既に実現してきた改革事項を今後も着実に進めつつ、国際競争力を備えた研究型総合大学として更に飛躍するために必要なグローバル化、教育改革、マネジメント強化等に係る方策として、新たに盛り込まれたものです。次に掲げる取組はその一例であり、今後、これら先進的な取組を精力的に進めていきます。

■総長の下に設置する未来戦略機構を介し形成された 新しい異分野統合・新学術領域の研究分野を基盤とした、次世代グローバル大学院である「世界適塾大学院」を平成29年までに設置 し、本学の分野横断的な教育研究の強みと、柔軟な人事制度等のマネジメントの特色を最大限発揮させた組織として、今後の全学的な大学院システム改革を牽引します。

■学事暦を見直し、全国でも珍しい クォーター制(3学期制)を導入 します。併せて、授業体系の見直しと整理により、学生の主体的な学修時間を確保するとともに、留学生受入れを更に進めます。

■グローバルアドミッションズオフィスの下、日本語能力の獲得と併せた留学生入試制度を新しく導入し、留学生獲得戦略の幅を広げるとともに、 新たなAO入試の全学的実施 に向け、学内準備を早急に進めます。

海外の教授クラスの研究者が大阪大学で活動する「国際ジョイントラボ」 について、今後国際的に認知されることが見込まれる異分野統合的な新たな研究領域を含め、 現行22のラボを平成35年度までに100に増やします。

■年俸制の対象教員の拡大、クロス・アポイントメント制度等の柔軟な人事・給与制度を最大限活用し、 優秀な外国人教員を3年以内に倍増 します。

■学位プログラムの体系化と並行して、 ナンバリングの全学導入 を実施します。

edXが提供するMOOCsを介した国際水準の講義 を導入するなど、国際通用性のある教育の質保証を実現します。

■大阪大学独自のTeaching Fellowを制度化し、 TA(Teaching Assistant)制度を発展 させます。

■PFI方式を生かした持続可能な計画により、混住を前提とし、教職員分と合わせると 2600戸規模となるグローバル・ビレッジ計画 を着実に進めていきます。

カリフォルニア大学のオフィスを大阪大学に誘致 し、教員の招へい活動やサマープログラムの計画を進めます。

■来年6月に、国内外の45大学が加盟している 環太平洋大学協会(APRU)の年次総会の主幹を大阪大学が務める (大阪で開催)など、多種多様な国際的大学間連携の枠組みに積極的に参加し、戦略的に大学連携を進めます。

※これ以外の取組については、 概要資料(pdf) を参照下さい。

「スーパーグローバル大学創成支援」事業とは

「スーパーグローバル大学創成支援」は、「経済再生」とともに「教育再生」が重要課題となっている安倍内閣の下、大学の教育内容や教育環境の徹底したグローバル化に取り組む大学を重点支援するための事業です。

このうち、「タイプA」は、世界大学ランキングトップ100を目指す力のある、世界レベルの教育研究を行うトップ大学を対象としているものであり、教育の グローバル化に加え、研究環境のグローバル化や、国際社会から見て魅力的な教育研究拠点として認められるための戦略等も重視されています。

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