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勝又 壮太郎 経済学研究科経営学系専攻 准教授

勝又壮太郎准教授は、マーケティングにビッグデータを活用し、消費行動を数理的に分析する研究を進めている。「消費者が商品選択をどのように行うかを数理的に把握することで、企業が継続的な成長を目指す道筋を示したい」と語る。

しかし、その商品選択行動は複雑だ。「例えばデザイン面では、その場で手に取る日用品などは親しみやすさ、家具などの耐久財などは味わいや印象深さが大切で、商品の性格によって“良いデザイン”は変わる」など、商品選択行動の解明には多くの側面からのアプローチが必要になる。企業からは、こうして解明した消費行動をもとにアドバイスを求められることもあり、大手マーケティング会社などから多くの表彰を受けている。

消費行動解明のためには、地道な数理的アプローチが必要になる。「人間の行動は一見再現不可能で、数学からは遠い印象がある。実際に多数のポイントカードなどから購入履歴を取り出したビッグデータは、規則性のない数字の羅列にしか見えない。しかしそこには必ず数理的なモデルが隠れている。それを解明し人の消費行動を明らかにしたい」と意欲を燃やす。また「学生時代は数学が好きではなかったが、大学で経済学に触れるうちに、使い道がわかり武器として使いこなせるようになって、数学が好きになった」と経済学者としては意外な一面も。「数学が嫌いな生徒こそ、経済学部へ来てほしい、一緒に消費行動を解明しよう」と高校生へエールを送った。

「趣味も研究です」と話すが、家庭では手料理を振る舞うなど、家族との時間を大切にする。「幅広くレシピサイトなどを分析してから料理を始めます」と破顔一笑。ここでもビッグデータ解析の腕が発揮されているらしい。

●勝又壮太郎(かつまた そうたろう)

2005年筑波大学社会工学類卒業。11年東京大学経済学研究科博士課程修了、博士(経済学)。大手情報サービス企業職員、長崎大学経済学部助教、准教授を経て、15年大阪大学経済学研究科准教授。日本オペレーションズ・リサーチ学会事例研究賞、準吉田秀雄賞、野村総合研究所 マーケティング分析コンテスト 最優秀賞など受賞多数。

 

(本記事の内容は、2016年6月大阪大学NewsLetterに掲載されたものです)

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