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船舶海洋工学のトップリーダーを育てることは大阪大学に課された歴史的責務【工学研究科・教授・柏木正】

 大阪大学の前身の一つ、大阪工業学校造船部が1900年に1期生を迎えて以来、大阪大学は時代を継いで造船学・船舶海洋工学の最先端を担ってきた。学術・産業界のトップランナーを輩出。その一人である柏木正教授は、未来を担う後進の指導に力を注ぐ。

 柏木教授は2013年の社会・国際貢献部門に続き、14年は教育部門、総長顕彰受賞は2年連続となった。今回は海洋・都市基盤工学グローバルリーダー育成特別プログラムの企画と申請への尽力が「教育のグローバル化や国際的人材育成の要請に応えるもの」と高く評価された。

 「前任の九州大学では研究中心でしたが、阪大赴任にあたって、船舶海洋工学の伝統を引き継ぐ人材を育成したいと考えました」。授業に際しては、丹念な講義ノートを作成するなど、徹底して準備。地球総合工学科の各学科目では卒業する学生を対象に、総合的に最も良かった講義を選ぶというアンケートを実施しており、そのトップ評価に与えられる地球総合工学教育賞を第1回から4年連続で受賞。柏木教授は「しゃべるのが上手というわけではありません。『絶対に君らを世界のトップにする!』と熱意をもって臨めば、学生に伝わるのでしょう」とほほ笑む。また、「そう言えるためには、自分も世界のトップクラスに居ないといけないので、頑張らざるを得ない」とも。2011-2012年にWeinblum Memorial Lectureshipを受賞しているだけに説得力がある。これは、船舶流体力学の分野で国際的に顕著な功績のあった研究者にドイツ・アメリカの学会から毎年1人だけに贈られる最高峰の栄誉。日本人で6人目。

 日本学術振興会の「頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム」の活用など学内外で若手の育成に力を注ぎ、教育と研究に八面六臂の活躍だ。

(写真は吹田キャンパス・船舶海洋試験水槽で)

●柏木 正(かしわぎ まさし)

78年大阪大学工学部造船学科を卒業、83年同工学研究科造船学専攻博士課程修了。神戸商船大学商船学部航海学科・助手、九州大学応用力学研究所・助教授、2001年より同教授。08年大阪大学工学研究科地球総合工学専攻・教授。工学博士、専門は船舶耐航性、海洋浮体工学。2011-2012年Weinblum Memorial Lectureship 受賞。

(本記事の内容は、2014年12月大阪大学NewsLetterに掲載されたものです)

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