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演歌を中心とした近代日本大衆音楽を研究 出発点はブラジル音楽との出合いにあり【文学研究科・准教授・輪島裕介】

 総合大学の文学部では日本唯一の音楽学研究室。

 そこで主に、日本とブラジルの音楽について文化史的考察を行う輪島裕介准教授。演歌を中心とした近代日本大衆音楽の研究で、2013年の総長奨励賞を受賞した。

 当初はブラジル音楽をテーマに取り組んでいたが、日本の中での非西洋の音楽の位置づけを考えていくにつれ、日本のことを考えていくことになった。「ここでできる音楽の研究は幅広い。僕みたいにフラフラしながらたどり着いた人間と、音大出身者や研究の焦点を絞って来た人が、同じ場で議論できる。多様性に富んだ恵まれた環境だと感謝しています」と語る。

 18歳までを石川県金沢市で過ごす。街で一軒の輸入音楽の専門店の影響で、洋楽、ラテン音楽に目覚める。中学、高校時代はバンドブームの真っただ中で、自身もロックバンドでベースを弾いた。東大文学部に進学後、学外サークル「早大ラテンアメリカ協会」に所属、サンバに熱中した。ブラジル・サルヴァドールのカーニバルでの、レゲエと結びついたサンバとの出合いがその後を決定づけたという。

 今後は、「ある音楽がどのような人たちによって作られ変化し移動してゆくのか、産業やメディアの役割や、知識人や学問制度との関連も含めて広くアプローチを続けます」


輪島裕介(わじま ゆうすけ)

1974年金沢市生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院人文社会系研究科(美学芸術学)博士課程修了。博士(文学)。在学中の研究をもとにした著書「創られた『日本の心神話  『演歌をめぐる戦後大衆音楽史」(光文社新書)で2011年度の国際ポピュラー音楽学会賞、サントリー学芸賞受賞。東京での非常勤講師を経て2011年より現職。妻と2歳長男との3人暮らし。

(本記事の内容は、2014年3月大阪大学NewsLetterに掲載されたものです)

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