人事課長からのメッセージ

 皆さんは大阪大学って、どんなところだと思いますか? 大阪大学は、財界や市民の強い要請により生まれ、大切に育まれてきました。さらに、当時の大坂町人によって設立され、先進的な学問を開拓する多くの町人学者を輩出した懐徳堂、緒方洪庵が開き、後の幕末維新期に活躍する多くの人材が西洋医学等を学んだ適塾を精神的な源流としています。
 1931年の創立以来、先進性とたゆまぬ挑戦性を基軸に教育研究に取り組み、今では国立大学最大の学部学生数を誇る、研究型総合大学となりました。
 このように、市民社会に支えられてきた経緯から、本学は非常にオープンな雰囲気があり、関西弁が飛び交う中、今日もキャンパスのあちらこちらで自由闊達な議論が交わされています。

 西尾章治郎総長は、現在の総長任期及び第3期中期目標期間の最終年度となる2021年を見据えたビジョンとして「OUビジョン2021」を策定しましたが、そのキーワードは「Openness(開放性)」です。つまり、我が国を取り巻く様々な「壁」を取り払い、大学の知を広く世のため、人類社会のために開放しようという壮大な指針です。 そして、今、学内では2021年のみならず、創立100周年を迎える2031年、その後50年、100年先に向け、人類の幸福と社会の持続的成長への貢献をするべく、様々な改革を検討・実行中です。

その一方で、急激に進む少子高齢化やグローバル化などの社会情勢の変化に伴い、大学に求められる役割、使命が大きく変化していることも事実であり、新たな課題に迅速かつ適切に対応していくことが、国や社会からの負託に応える大学の重要な責務となっています。 このような大学の改革期において、事務職員、技術職員、図書職員などの事務系職員の役割も、単に教員や研究者、あるいは学生の支援だけに留まらず、大学の経営や運営そのものに直接参画するという、極めて重要なものとなってきています。

 14年後の2031年の自分の姿を、皆さんは想像できますか?
現在22歳の方も36歳。社会人として組織の中核を担っておられることでしょう。
 私たちは今、大阪大学の構成員の一人一人が存分に力を発揮し、未来の大学の発展に向けて協働できる環境を整えるべく、全力を尽くしています。そして2031年、その中心にいるのは皆さんです。

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