大阪大学は豊中・吹田・箕面の主要3キャンパスとその他多数の敷地を有しています。この敷地内での建物の新築・改修工事、道路等のインフラ整備工事について、基本計画の立案、予 算要求書の作成、設計図の作成、申請業務、入 札予定価格の作成、工事監理、維持保全等を行うことが現在担当している業務です。

吹田キャンパスにて新築工事中の最先端医療融合イノベーションセンター棟の設計です。この建物のコンセプトづくり、配置・フロア構成計画、形態デザイン、平・断面計画などの基本設計、実施設計から工事発注までの一連の実務を担当しました。先輩方に教えて頂きながらですが、何もなかった敷地にゼロから新棟を設計していく過程で、自分の仕事によって様々な計画がダイナミックに決定して行く事を経験し、この仕事の醍醐味を感じました。現在、平成25年度末の完成に向けて工事監理を行っています。

建物を計画・設計・工事・維持管理していく上で、多数の学部・研究所等の教員、事務職員、学生、病院職員などの大学関係者、また、設計事務所、工事業者、関係官庁、周辺住民等との協調が欠かせません。立場の違う多種多様な関係者と密にコミュニケーションを図る必要があり、日々試行錯誤しながら業務を行っています。

大阪大学を初めて訪れた際に、広大なキャンパスを見てこの仕事の幅広さを感じました。携わる建物などの規模が大きく種類も多様(研究施設、校舎、病院、図書館、食堂、道路、街路等)であるため、街づくりに近い仕事かもしれません。この街(キャンパス)の中で行われている国立大学の中でもトップクラスの教育・研究を支える環境を作り上げていく仕事の一翼を担っていることにやりがいと責任を感じています。