大阪大学キャンパスマスタープラン

個性と魅力にあふれた阪大キャンパス像

大阪大学では、豊中・吹田両キャンパスにおける従来の環境資源を引き継ぎながら、個性と魅力にあふれたキャンパスに再編するために「大阪大学キャンパスマスタープラン」を策定しました。

 


■ 表紙 表紙


■ 目次 p.01


1.キャンパスマスタープランのコンセプト

1−1.マスタープランの必要性と策定の経緯 p.02-03

1−2.マスタープランの構成 p.04

 

マスタープランは、皆様からいただいたアンケート調査結果の他、学内関係者による議論や、建築・都市・環境デザインの専門家による調査検討を基に作成いたしました。

マスタープランは、大阪大学憲章、21世紀ドリームプラン、中期目標・中期計画などのアカデミックプランを、施設整備の面から実現することを目指しています。さらに、マスタープランがアカデミックプランの内容を発展させるよう、様々な提案を行っています。

特に、共用施設、共用空間などのキャンパスコモンに関するデザインの方針を提示することにより、大学に通う全ての人が魅力を感じ、また地域の人々に愛されるキャンパスをつくることを目標としています。旧来の"マスタープラン"に見られる規定的な施設整備計画ではなく、デザインガイドラインを主体とした、時代の変化に対応できるフレキシブルな"フレームワークプラン"であることが特徴です。


2.キャンパスの伸ばすべき個性と空間像の読み取り

2−1.豊中キャンパスの個性と空間像

1)伸ばすべき個性・空間像・資源及び問題箇所の読みとり p.05

2)継承すべき場所・風景 p.06

2−2.吹田キャンパスの個性と空間像

1)伸ばすべき個性・空間像・資源及び問題箇所の読みとり p.07

2)継承すべき場所・風景 p.08

キャンパス環境のポテンシャルや問題点を検討しながら、キャンパスの伸ばすべき個性と空間像を読みとり、整備方針とともに提示しています。例えば、学生交流棟前は、ため池・里山・イ号館などの歴史的資源に接しており、交流棟や実践センターなどの公共性の高い建物に囲まれています。さらに、乳母ヶ谷池から伸びる歩行者の軸線を受け止める場所でもあることから、キャンパスのシンボル空間になり得るポテンシャルがあると言えます。現在、阪大にシンボルが無いと言われますが、阪大では、建物の形態や自然、周囲の風景との関係、人の活動、歴史やメッセージなどを総合的につなぎあわせながら、シンボル的な空間を育てていくことを目標としています。


3.キャンパスマスタープランに対する期待

3−1.キャンパスマスタープラン作成WGにおける意見聴取 p.09

3−2.アンケート結果の読みとりとデザインの展開 p.10-13

アンケート協力者数・属性、項目ごとの集計結果などを掲載しています。

皆様からいただいたご意見について、マスタープラン作成担当委員で議論し、キャンパスデザインにどのように展開していくべきかを検討・提案しました。


4.ディベロップメントプラン p.14

従来の施設長期計画(マスタープラン策定前に大学が持っていた施設整備計画)をディベロップメントプランとして引き継いでいます。このディベロップメントプランを、キャンパスの骨格に配慮した望ましいデザインに誘導することも、キャンパスマスタープランの役割です。


5.ゾーン及び骨格・核の構成

5−1.豊中キャンパスの空間像

1)骨格イメージ p.16

2)整備イメージ p.17

5−2.吹田キャンパスの空間像

1)骨格イメージ p.18

2)整備イメージ p.19

キャンパスイメージの骨格をつくるメインストリート、広場、シンボル空間や、これらのつながり方を提示しています。また、骨格をつくりあげるための具体的な整備方法を提案しています。


6.自然資源を活かしたアメニティーの形成

6−1.豊中キャンパスにおける自然資源の継承と形成 p.20

6−2.吹田キャンパスにおける自然資源の継承と形成 p.21

維持・保全すべき自然を提示するとともに、人の交流できる緑、散策できる緑、眺める対象としての緑など、自然の性格を定義付けています。また、維持・管理の度合いを明確にすることにより、維持管理の効率化と良好な景観形成を目指しています。


7.すべての人が安全に快適に移動できる環境の形成

7−1.豊中キャンパスの交通ネットワーク p.22-23

7−2.吹田キャンパスの交通ネットワーク p.24

街路などを歩行者系・自動車系・歩車融合系に再定義し、そのネットワークの計画を提示しています。

豊中キャンパスでは、キャンパスのコアを歩行者専用のゾーンとするために、様々な再編計画案を作成した上で、交通ネットワークの目標像を決定しました。


8.達成手法

以上の空間像を実現するための達成手法として、次のフィジカルプランを提示します。

 

8−1.リーディングプロジェクト

1)豊中キャンパスのシンボル空間の形成 p.25

2)待兼山周辺修景整備 p.26

3)待兼山博物館・周辺環境の整備 p.27

4)吹田キャンパスのシンボル空間の形成 p.28

5)吹田キャンパスライフコアの形成 p.29

6)千里門周辺環境整備 p.30

7)吹田分館前オープンスペースの再生 p.31

キャンパスの顔や核の形成、共通施設の整備など、早期に整備が必要な7つのプロジェクトを示します。

現在、広場・プロムナードなどのオープンスペース、福利厚生施設、総合博物館の計画を進めています。本部棟前プロムナード、阪大坂の修景整備が既に完成しました。

 

8−2.デザインガイドライン

1)デザインガイドラインの考え方 p.32

2)豊中キャンパスでの適用 p.33-37

3)吹田キャンパスでの適用 p.38-41

将来整備される建物・オープンスペースについて、景観の文脈、空間の連続性、建物の開放性などの観点から、キャンパスの魅力的な環境形成に貢献するデザインの指針を示します。例えば、公共性の高い建物は、低層部の開放性を高めること。骨格となるオープンスペースに建物の顔(エントランスやファサード)を向ける。「図」となる建物、「地」となる建物を定義し、それぞれに相応しい形態や色彩に誘導する、などのガイドラインを定めています。細かいことは規定せず、能力の高いデザイナーが、マスタープランを理解する様々な関係者と議論しながら、デザインガイドライン自体をグレードアップしていくことを期待しています。

 

8−3.アクションプラン p.42

学生・教職員・周辺地域の人々などによる、美化活動や維持・管理などの活動計画を示します。

例えば、レンタサイクル制度、生態系保全などのマネジメント、キャンパスレンジャーなどユーザー参加型の点検評価、アート・インスタレーションイベントやコミュニティーガーデンなどの美化活動などの活動の支援を行います。


【ダウンロード】

大阪大学キャンパスマスタープラン ver.2005.9.13 (37,775KB)

 

※ マスタープランの閲覧について

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