OSAKA UNIVERSITY GUIDEBOOK 2015
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生物の原理を用いて計算量を桁違いに低減し、省エネで安心な機械・情報システムを実現。べん毛蛋白質輸送装置の動作メカニズムの研究(ナノマシン設計・ナノテクノロジー基盤技術の開発)【ICT分野で世界をリードする先進的研究】 インターネット技術、コンテンツの高次処理、バイオインフォマティックスなどに関する先進的教育研究を推進。ライフサイエンス系の研究科などとも連携し、境界領域の教育研究も行っています。【産官学の連携】 大学の研究成果をいち早く実用化するため、創設時から企業との連携講座を設置。産官学のより直接的な連携を実現するためのIT連携フォーラムOACISも設立しました。【脳情報通信融合研究センターとの連携】 本学と総務省・情報通信研究機構(NICT)は脳情報通信融合研究センター(CiNet)を設立。人間の脳のメカニズムに学んだコンピュータ、情報通信ネットワーク、ヒューマンインタフェースを研究しています。【リーディング大学院プログラム】 「ヒューマンウェアイノベーション博士課程プログラム」を2012年度に開始。変化し続ける社会環境を支え、柔軟性・頑強性・持続発展性を備えたシステムを構築できるリーダー人材を融合研究により育成します。 本研究科には、「“おもろい”研究こそが研究である」として、ありきたりでない魅力的な趣向をもった多彩な人材が各方面から集まり、新しい発見に挑戦しています。ここでは細分化された学問領域をいったん離れ、「生きた」状態の生命がどう形成されているかについて医学・生命科学・物理学・工学といったさまざまな領域からアプローチすることができます。 幅広い学問領域を融合させた新たな学問を創造するという理念を掲げて2002年4月に誕生して以来、交流を活発に行う環境づくりに努めるとともに、国際競争力のある人材育成に力を入れてきました。そうした雰囲気のなかから、ボトムアップで次々と斬新な発想やアイデアが生まれています。その流れは、独立行政法人理化学研究所との協力による「細胞を測定しまくり、計算したおす」というプロジェクトや、脳とコンピュータとのコミュニケーション技術の開発を目指す脳情報通信融合研究センターに帰結。さらに勢いづいています。人間と情報と…、ICT(情報通信技術)分野で世界をリードするために。「おもろい」感性が拓く、フロンティア融合研究。■Topics■Topics各研究科資料のご請求方法は各研究科のホームページをご覧ください。資料請求はこちらホーム > 学部・大学院・施設 > 大学院 > 各研究科パソコンから生命機能情報数理学情報システム工学コンピュータサイエンスマルチメディア工学情報ネットワーク学情報基礎数学バイオ情報工学生命機能研究科情報科学研究科情報科学技術(IST)は21世紀の諸課題を解決し、豊かな情報化社会を実現するための重要な基盤技術です。この先端技術に対して、領域にとらわれない教育・研究を推進するべく7専攻から本研究科を構成。いち早く研究成果を実用化するため、産業界との連携強化を図る「連携講座」も設置しています。情報科学とナノ・バイオ科学の融合的研究を推進。生命がいかに機能し、どのようなシステムを形成して“生きて”いるのか、その原理と仕組みを解明するのが「生命機能学」です。研究では、医学・生命科学・物理学・工学から多面的にアプローチ。5年一貫制のもと、探究心と国際競争力を兼ね備えた人材を育成します。また、研究成果の社会還元も積極的に行っています。21世紀の最優先課題、「生命体システム」の解明。大学院・研究科紹介消費電力・情報量・計算速度・集積度情報ネットワーク総発電力量の50%(2035年)最速スパコン30メガワット淡路島全世帯の消費電力(2010年)複雑化が厳密制御を破綻させる(事故、故障変動に脆弱)超複雑システムを桁違いの省エネでロバストに制御する原理を持つ生物システム2000年ルーター消費電力年1.5~2.0の速度で増加世界の情報量(7000億GB)計算機の速度(10PetaFlops)LSIの集積度(ムーアの法則)2010年2020年大学院大学院52

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