OSAKA UNIVERSITY GUIDEBOOK 2015
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■Topics■Topicsサントリー学芸賞贈呈式での砂原准教授のスピーチ世界的な学者の招聘および外国人教員の採用、国際研究集会の開催、外国大学との交流、留学生の受け入れ・派遣、外国語による授業など、“世界に開かれた大学”を実践しています。※1 「グローバルCOEプログラム」の前身。※2 江戸時代から今日に至るまでの関西企業家  に関する諸情報を集積。コンピュータ可読型  のデータベースや映像化を行った研究。 本研究科では、高田篤教授(公法学専攻)がフィリップ・フランツ・フォン・ジーボルト賞を受賞され、2012年にドイツ連邦共和国大統領官邸にてヨアヒム・ガウク大統領よりこれを授与されました。高田教授は日独憲法の統治機構・原理を中心に顕著な業績をあげるとともに、国際会議・学術集会の主催、若手研究者の育成とドイツでの研究支援等で尽力されました。こうした多方面にわたる功績が称えられ、ジーボルト賞を受賞されたのです。 また2013年には、砂原庸介准教授(政治学専攻)がサントリー学芸賞を受賞。砂原准教授の受賞は、2000年の坂元一哉教授に続いて本研究科2人目の受賞となります。砂原准教授は『大阪』(中央公論新社)の中で、統計的手法と事例分析的手法を組み合わせて、近年の大阪都構想をめぐる騒動までを見事に描き出しており、今後の活躍がますます期待されています。 こうした高田教授・砂原准教授の受賞は、本研究科の培ってきた海外との学術交流の伝統、そして研究教育機関としてのプレゼンスの高さを象徴するものと言えるでしょう。日独比較憲法、日本地方都市行政・・・評価される成果と相次ぐ受賞。本研究科では社会の状況・ニーズおよび国際的視点をつねに踏まえ、実務的かつ独創的な研究を行っています。法学・政治学の研究において国内最高レベルの水準を誇り、産業界・法曹界・地域と連携し、私たちの社会に実質的に役立つ知的ストックの還元を目標としています。法学・政治学研究をリードする。 本研究科は、本学の社会経済研究所と共同して経済学の分野において世界水準の研究・教育を行なってきました。2003~2007年度、「21世紀COEプログラム※1」に採択され、アンケート調査や経済実験といった新しい手法を用いた行動経済学の拠点を形成。さらに2008~2012年度の「グローバルCOEプログラム」ではこの成果をより発展させ、国際共同研究を実施。自然科学系の研究者と「神経経済学」といった学融合的研究を進め、着実に成果を上げてきました。このような実績を踏まえ、さらにその実力を発揮すべく、行動経済学、神経経済学を含めた様々な分野の学融合研究を推進し、人間行動研究のフロンティアを目指しています。 経営学の分野では現代マネジメント・サイエンスを時代に先駆けて導入し、一貫して高度に分析的・数理的・統計的な研究手法の開拓を推進。教育面では金融保険関係の人材養成、さらにMOT(技術経営)コースやグローバル・マネジメントコースを新設して社会の期待に応えています。歴史研究の領域では、ドグマにとらわれず、根本資料の発掘とその科学的分析を重視する実証史学の見地に立脚。幾多の斬新な研究業績を上げて“大阪学派”を主導しています。「関西企業家ライブラリーの構築※2」はそうした成果の一環です。学融合研究の推進による人間行動研究のフロンティアへ。1953年の創設以来、本研究科は一貫して「近代経済学」を研究の中心に据え、輝かしい実績を重ねてきました。充実した教育体制と環境により、院生は効率的に学界の最前線へと到達できます。また研究者育成だけでなく、高度な経済知識・分析力を活かし、企業社会で活躍できる知的スペシャリストの養成にも力を注いでいます。経済課題に立ち向かえる、真のプロを育てる。特集大学院研究科紹介教育システム教育環境インフォメーション経済学経営学系経済学研究科大学院法学研究科大学院法学・政治学文学研究科/人間科学研究科/法学研究科/経済学研究科47

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