OSAKA UNIVERSITY GUIDEBOOK 2015
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よくある質問?!特集教育システム教育環境インフォメーション学部紹介基礎工学部基礎工学部の教育の特徴はなんですか?数学と物理を充実させた基盤教育、理学と工学のバランスのとれた専門教育が特徴です。QA■TopicsAR組立支援システム。HMDに表示される指示に従うと確実に組立を完成できる。光で音を制御する。通信デバイス用ナノ材料の音響特性を調べる光学系。微細人工構造「フォトニック結晶」によるテラヘルツ電磁波の捕獲。■Topics 携帯電話で利用されているマイクロ波と、光通信で利用されている赤外線との境界領域である100ギガヘルツから10テラヘルツの周波数帯には、テラヘルツ波(THz波)と呼ばれる21世紀に残された未開拓の電磁波があります。THz波の有効利用には、THz波を自在に制御するための新しい技術が必要です。本研究では、ナノ光科学に基づくフォトニック結晶と呼ばれる微細構造によって、THz波の捕獲、伝送、吸収、放射等、センシングや通信応用に向けたTHz波の制御に成功しています。 音の源は原子の振動です。鳴り響く物質の音色を聞きとるとその物質の性質が分かりますし、音を聞かせると物質そのものの性質を変えることもできます。携帯電話の中ではミクロのベルが鳴り響くことで通信周波数を選別していますし、ある蛋白質に特定の音を聞かせてみると、アルツハイマー病の原因物質に変態したりもします。システム科学科機械科学コースでは、多くの民間企業や医療機関との共同研究により、世界に先駆けて次世代通信デバイス開発や難病の創薬研究を「音」を用いて行っています。 現実世界に計算機情報を重畳表示することで様々な作業を支援する「拡張現実感(AR)」技術について、画像認識、ユーザインタフェース、ディスプレイ装置などの様々な側面から研究開発を進めています。物体の形状や人の動きを計測し、それに基いて適応的に情報提示することで、より高度な作業支援が可能になります。例えば、右図のシステムではブロックの組立状況を自動的に検知し、次に配置すべきブロックを頭部搭載型ディスプレイ(HMD)に表示することで、誰でも間違わずに組立を完成できます。電子物理科学科フォトニック結晶でテラヘルツ電磁波を制御。システム科学科音を利用した最先端の材料科学と生命科学研究。情報科学科AR技術により、高度な作業支援が可能に。 人間性を育む質の高い教養教育と言語・情報活用能力の養成、数学・物理を充実させた基盤教育、理学と工学のバランスがとれた専門教育を教育の特徴としています。基礎知識を備えたうえで、つねに新分野に挑む意欲、興味あることに時間を忘れて打ち込む情熱をもち、自分の考えを述べ、多様な意見にも耳を傾けて対話できる人になってください。 数理科学コースは、数理モデル、統計数理、数理計量ファイナンスの3つの講座から成り、幅広い分野から興味のある内容を選択できる点が魅力です。私は実データを様々な方法で解析できる統計数理講座に在籍しています。国内外のトップクラスの研究者である先生方の行き届いた指導の下、すばらしい環境で学ぶことができると思います。上質な教育環境で成長してほしい。河原 源太大学院基礎工学研究科長・基礎工学部長専門分野:熱流体工学国内外トップクラスの研究者の下で学べる。吉水 茉里奈良県帝塚山高校出身博士前期課程1年生(システム創成専攻)在学生からのメッセージ教授からのメッセージ45

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