OSAKA UNIVERSITY GUIDEBOOK 2015
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よくある質問?!特集教育システム教育環境インフォメーション学部紹介工学部工学部の女子学生比率はどのくらいですか?およそ10%です。工学部全体で3,713人のうち、女子学生は373人在籍しています。QA■Topics研究をまとめた大きな本を使って子ども達に街の歴史を説明する学生ガイドさんユウロピウムを添加した窒化ガリウムを用いた、世界初の赤色発光ダイオード高濃度のPM2.5が大陸沿岸から西日本へ輸送されてくる様子を再現した結果の一例■Topics 蛍光灯で広く使われている希土類元素を窒化物半導体に添加し、電気を流して光らせることに成功しました。希少金属のIn(インジウム)や有害なAs(ヒ素)を含まない、新しいタイプの赤色発光ダイオードの幕開けです。改良を重ね、明るさは実用化レベルに着実に近づいています。この発明により、緑色や青色の発光ダイオードと同じ窒化物半導体で「光の三原色(赤・緑・青)」が揃ったことに。 街角で見かける大型ディスプレイをポケットに入れる、といったようなことも夢ではなさそうです。 環境中の物理・化学現象をコンピュータ上で表現するシミュレーションモデルを構築し、環境評価に活用しています。一例として、微小粒子状物質(PM2.5)の大気中の挙動は非常に複雑ですが、モデルを活用することで、高濃度現象の原因や輸送経路の解析が可能となります。ほかにも、温暖化・都市化に伴う降雨変動、放射性物質の環境動態など、全球から室内空間までさまざまなスケールを対象に、人間活動が大気・水・熱の環境循環に及ぼす影響や、環境負荷物質の動態を明らかにするための研究を進めています。 建築は生活の器、都市は生活の舞台です。21世紀の課題は、みんなが住み続けてきた住居と都市を、もっといきいきとした安全な場所にアップデートすること。吹田キャンパスのお隣、2012年に「まちびらき50周年」を迎えた千里ニュータウンには、先進的な都市計画の提案、市民活動の蓄積や住まい手の工夫、そして思い出の風景が詰まっています。建築工学コースの学生は地域の方々と協力して千里の魅力と価値を読み取り、それを生かした建て替えやこれからの街に必要な場所をデザインする活動を続けています。応用理工学科世界初! 環境に優しい新型赤色発光ダイオード。環境・エネルギー工学科シミュレーションモデルを環境評価に活用。地球総合工学科街の価値を読み取り、次のデザインに生かす。 本学部は、1896年に官民挙げて設立された経緯からも、実学を重んじ、「知を生み、知を育て、知を発信して、社会に貢献する」ことを使命としています。とくに、多くの人が進学する工学研究科では、国際的なリーダーとなる人材育成を推進。高度な専門知識を習得し、社会の第一線で活躍する人に成長していただくことを期待しています。 大阪の北摂に住んでいる私にとって、大阪大学はつねに身近に感じることができる憧れの大学でした。その大学で、いまは化学を専門に勉強しています。研究分野は多岐にわたり、さまざまな可能性にワクワクしています。毎日授業や実験などでとても忙しいですが、学年を追うごとに研究者として少しずつ着実に成長している実感があります。実学重視の気風で、優れた人材を育成。掛下 知行大学院工学研究科長・工学部長専門分野:材料科学憧れの大学で、研究者としての成長を実感。大熊 千彩京都府同志社女子高校出身応用自然科学科4年生在学生からのメッセージ教授からのメッセージ43

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