OSAKA UNIVERSITY GUIDEBOOK 2015
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本誌P80に理学部案内の請求方法が記載されています。資料請求はコチラ 教育・研究対象は現代数学全般に渡りますが、本学では特に整数論・代数幾何・微分幾何・トポロジー・微分方程式・確率論・情報数学などが盛んで、国際的にも高い水準を誇ります。カリキュラムは、高校数学から現代数学へと自然な延長で学習できるよう考慮されています。特色豊かな講義のなかでも他大学にないのが「実験数学」。学生それぞれの興味やアイデアに従って、図形や数式などをコンピュータ上で操作。抽象的理論を具象化する体験型学習です。また、セミナー形式の授業も各年次向けに用意されており、少人数のグループに分かれてディスカッションしながら、数学的思考力を身につけることができます。数学科他分野に生かせる理論や新しい概念を創る。 生物科学は、ゲノム情報の急増と遺伝子工学技術などの進歩により急激に発展しました。その状況に対応し、時代に先駆けた研究環境を整えるため、本学科では2コースを設置しています。「生物科学コース」では、細胞生物学や生化学、分子生物学を修学。生物学の多くは実験科学であるため、本コースでは年次に問わず、実験授業が組まれています。一方、「生命理学コース」が目指すのは、化学・物理学・数学の知識に基づいて生命のしくみを理解できる研究者の養成。このコースでは、入学後のカリキュラムに対応するため、入試に物理と化学が必須です。生物科学科ライフサイエンスの発展と境界領域の研究を推進。 物理学で扱うのは、広い宇宙のことから、生物や物質、小さな素粒子、光などさまざま。つまり対象が何かということよりも、自然現象をどのように捉えればよいかという考え方を学ぶ学問と言えます。本学科では、多彩な講義はもちろん、少人数ゼミ形式の授業や実験などを通して、物理の基本を習得し、より高度な実験や最先端の研究にも触れていきます。そして卒業研究では、「物理学」もしくは「宇宙地球科学」から最も興味のある研究グループを選択、そこでこれまでに学んだことを実践し、研究の基礎をしっかりと身につけます。物理学科自然科学を広い視野から追究できる人材を育成。 化学の面白さは、自然界に存在する物質の性質や機能を理解し、その特性を利用、または新しい物質を創造することで、よりよい社会作りに貢献することにあります。本学科では、幅広い自然科学の教養と化学の基礎をしっかり学ぶことを重視。基礎学力を身につけたうえで、自由で個性的な研究と教育を行うことを特徴としています。「無機化学」「物理化学」「有機化学」「高分子科学」の4分野の基礎を体系的に学び、同時に化学実験の基礎技術や安全に関する知識を習得。3年次1月の研究室への配属を経て、卒業研究に臨みます。化学科実験・理論研究を通じて、豊かな創造力を育む。■教育システムコンピュータによる実験数学クリーンルームでの衛星搭載センサーの準備風景安全に注意した有機化学の実験レーザー顕微鏡で細胞を見るホーム > 学部・大学院・施設 > 学部 > 理学部パソコンから理学部School of Science本学発足時に創設された伝統ある学部であり、学閥意識のない自由な学風が特徴です。世界的にも独創性あふれる研究を行っており、日本初のノーベル賞に輝いた湯川秀樹博士の「中間子論」もここで生まれました。基礎科学の分野はすでに解明済みと思われがちですが、数学でも宇宙でも、細胞1つとっても、未知の部分が無限にあります。その謎を解き明かすために必要な数学・物理・化学・生物・地学の基礎徹底を図り、広い視野をもつ研究者の輩出を推進。学部3年次から大学院に進学できる「飛び級制度」も設けています。自然界の不思議にひそむ、新たな法則を見つけ出す。入学定員 55人(生物科学コース25人、生命理学コース30人)学部紹介生物科学科入学定員 77人化学科入学定員 76人物理学科入学定員 47人数学科数学科物理学科化学科生物科学科数学物理学、宇宙地球科学化学、高分子科学生物科学学科学科目32

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