OSAKA UNIVERSITY GUIDEBOOK 2015
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本誌P80に文学部案内の請求方法が記載されています。ホーム > 学部・大学院・施設 > 学部 > 文学部パソコンから資料請求はコチラ文学部School of Letters 文学部の教育課程は1・2年次の全学共通教育と、2~4年次の専門教育科目によって編成されています。大きな特徴は1年次から外国語教育を重視している点。第一外国語は原則として英語、第二外国語はドイツ語・フランス語・ロシア語・中国語・朝鮮語・イタリア語・スペイン語の中からひとつを選択、さらにラテン語・ギリシャ語を加えた中から選択外国語としてもう1言語を選んで学ぶことができます。本学部の学習ではどの専門分野においても外国語の文献にあたる必要があり、読解力が必要とされるためです。 学生が専修を選ぶのは1年次の2学期。その前に開講される「文学部共通概説」では、30人あまりの教員が交代でそれぞれの研究・専修の概要を紹介しているので参考にしてください。専門教育科目では講義・ゼミ・実習の3つの授業形態で、より深い研究を進めます。また所定の単位を取得すれば、中学・高校の教員免許(国語・社会・英語など)や博物館学芸員資格を取得できます。人文学科専修紹介外国語教育に重点を置き、世界の文化に目を向ける。【インド哲学】 インド哲学専修では、仏教も含めた古典インドのさまざまな思想や宗教の研究を行います。具体的には、主としてサンスクリット語(梵語)やそれから発展した言語(パーリ語など)で書かれた文献の解読が研究の中心となります。【西洋史学】 ヨーロッパだけではなく、その文化のひとつの起源となった古代エジプトやメソポタミアから、近現代に至ってその影響の及んだ、南北アメリカ、オセアニア、さらにアフリカからアジアまで、まさしくグローバルな歴史を学び、研究します。【日本語学】 話し言葉と書き言葉、方言や性差・年齢差による言葉の違い、ネイティブではない話者の使う日本語、他言語との比較などがおもなテーマ。母語である日本語を客観的に研究することで、新たな発見、意識していなかった日本に出会うことができます。【中国文学】 中国前近代の文学に重点を置いて教育・研究を行っています。高橋文治教授は金・元・明の戯曲・小説など、浅見洋二教授は唐・宋の詩と詩論などを専攻。演習の授業では、元の恋愛劇や『金瓶梅』、あるいは宋の文人蘇軾の詩を全員で読み進めています。【フランス文学】 世界に広がるフランス語圏の小説、詩、演劇、思想について、原文の正確な読解を通じて学びます。フランス語圏の映画や美術に興味をもつ人も歓迎します。フランス語が否応なく得意になるとともに、人間の営みに温かい視線を向けられるようになります。【美術史学】 絵画、彫刻、工芸はもとより写真や建築、庭園などあらゆる「イメージ」が研究対象です。様式や意味、制作背景や受容の歴史など切り口はさまざまですが、印象や先入観にとらわれない実証的な研究がモットー。すべては「見る」ことから始まります。20専修から6専修をピックアップしてご紹介します。倫理学の授業風景■教育システム文学部の学問とは、人間の営為をさまざまな方向から考えるものです。例えば絵画、彫刻、音楽、さらに最近ではコンピュータなど、人間が築いてきた文化・歴史、そのあり方を幅広く深く考える学問を目指しています。学科名を「人文学科」としていること、日本学・演劇学などユニークな専修を揃えていることも、その精神の表れです。前世紀から積み残した課題の解決が迫られている21世紀は、人間の叡知が改めて問われる時代です。今こそ、先人たちの知に学ぶことが必要なのです。人間が生み出すあらゆる文化を見つめ直す。クラヴィコードのワークショップ人文基礎学歴史文化学地域文化学言語基礎学文学表現学芸術文化学哲学・思想文化学倫理学中国哲学インド哲学日本史学東洋史学西洋史学考古学日本学人文地理学日本語学日本文学・国語学比較文学中国文学英米文学・英語学ドイツ文学フランス文学美学・文芸学音楽学・演劇学美術史学学科目専修入学定員 165人学部紹介人文学科22

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