OSAKA UNIVERSITY GUIDEBOOK 2015
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共通教育と専門教育は、どちらも物事の本質を見極める力を身につけるためには不可欠です。学問追究の現場において、   学問領域の壁を越えた共通教育によって広い視野と豊かな教養が培われ、やがてそれは専門研究における思考の広がり   共通教育 全学共通教育科目は、教養育成を目指す「共通教育系科目」と専門基礎を形成する「専門基礎教育科目」から構成されています。授業はすべて、半年を区切りとするセメスター制で実施。第3セメスター(2年生前期)までの1年半(外国語学部は第2セメスターまでの1年)は、主としてこの共通教育を学びます。各科目は全学部・研究科等の教員が担当し、全学的に組織された全学教育推進機構が管理・運営を行っています。全学でバックアップする共通教育。 本学では学生の視点を取り込んで教育の充実を図るため、学生との対話を重視しています。1年生のクラス代表と教職員が、カリキュラムや学習環境などについて話し合う「クラス代表懇談会」。学生が授業を評価することで授業改善に生かす「授業評価アンケート」。学生が教職員と対話しながら主体的に共通教育の改善点などを提起する「学生・教職員懇談会(パンキョー革命)」など、さまざまな取り組みを行っています。学生との対話を通した教育の充実。 全学部生が共に学び、授業を通して複眼的な視点と俯瞰的な視野を培うのが共通教育の目的です。そのために、幅広い領域をカバーする科目と、学びやすい環境を用意しています。授業は講義型だけではなく、対話型・体験型・フィールドワーク型といったさまざまなスタイルで行われます。そんな特徴的な授業のなかから、一部をご紹介します。基本を学び、先端に触れる幅広い開講科目。大学での学び方や姿勢について考える。「知性への誘い」自分のペースでできる語学修得。「CALL(コンピュータを活用した語学教育)」対話型の徹底した少人数教育。「基礎セミナー」産業界のトップに学ぶ。「リーダーとの対話」ホーム > 大学案内 > 大学の概要 > 大学の特色 > 充実した教養教育と、知的基盤を形成する専門教育パソコンから 入学したらまず受講する授業のひとつが、先端教養科目「知性への誘い」。考えること、知ることの意味を探り、大学で学ぶ方法や姿勢について考える授業です。担当するのは、総長をはじめ各学部長ら大学のキーパーソン。各自が長い経験からつかみ取った「知」の奥義を伝授する、リレー講義です。 コンピュータによってオーダーメイドの語学教育が行えるのが「CALL」です。自分のペースで学べ、動画で発音の反復練習も可能。電子掲示板に公開される学生と教員との質疑応答は学習のヒントにも。教材コンテンツは阪大オリジナル中心。テストの出題・採点・集計もコンピュータで行えます。 『関西は今─関西経済界のリーダーたちとの対話』では、有名企業の社長などを招き、リレー講義と質疑応答によって最新の産業界や社会の動向を学びます。『世界は今─サンフランシスコから』は、アメリカで活躍中の各界トップ講師がサンフランシスコ教育研究センターから講義するライブ配信授業。質疑応答もあります。 教員が自由に設定した現代的で多様なテーマを少人数・対話型で深めていきます。2009年度からは、テーマ設定から調査・研究、成果発表までをすべて学生が主体となって行う「Discovery Seminar」も開講。大学で学ぶこと・研究することの基本的態度やプレゼンテーション能力を身につけます。20

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