OSAKA UNIVERSITY GUIDEBOOK 2015
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特集教育システム教育環境インフォメーション 日本軽金属(株)と共同で、道路橋用アルミニウム床版の原型開発に成功。本研究は科学技術振興機構の事業にも採択され、2010年12月に開発成功と認定されました。 従来の道路橋では鉄筋コンクリート製の床版が用いられていますが、老朽化対策や重量が問題となっています。そこで床版にアルミニウムを用いた道路橋を建設するというのが本プロジェクト。サビに強く耐久性に優れ、鉄筋コンクリートの約5分の1と軽量なので、工期短縮および耐震性の向上が可能となります。アルミの強度を床版として充分なレベルに引き上げるため、新しいアルミの接合法について研究を重ね、開発に成功。その成果は公道にも使用される予定で、普及が期待されています。 カナダのバイオベンチャー企業、フェノメノム・ディスカバリーズ社と共同で、「メタボライト・バイオマーカー」の発見・検証について研究プロジェクトを実施中。早期の臨床応用を目指しています。 この診断法は独自の血液分析技術を用いて、血中に含まれるメタボライト(代謝産物)をマーキング解析するもの。共同研究により豊富な臨床データを蓄積し、診断精度を高めています。がん、アルツハイマー病、パーキンソン病など、多彩な疾患・病態を極めて短時間の検査で、早期に発見することが可能となります。これにより簡便な革新的診断法が可能となり、患者さんへの負担を軽減できます。また医療経済学的にも大幅に医療費を削減できると試算されています。産学連携への取り組みはじめ、産業界と密な関係を築き、産業創出のための研究を推進しています。見識を備えた人材の輩出を目指しています。Field産学連携により生み出された成果と社会貢献。道路橋の耐震性を向上させるアルミニウム床版を開発。道路橋用アルミニウム床版設置例がんバイオマーカーの発見と臨床応用で使用される機器がんなどの早期発見に役立つ、新たな血清診断法を開発。よくある質問?!産学連携で発明されたすごいモノはありますか?たくさんあります。テクノアライアンス棟や大阪大学会館にパネルを展示しています。QA大阪大学日本軽金属株式会社×大阪大学医学部附属病院Phenomenome Discoveries社(カナダ)×17

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