OSAKA UNIVERSITY GUIDEBOOK 2015
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井元 信之(いもと のぶゆき) 基礎工学研究科 教授1952年、熊本県生まれ。1975年に東京大学工学部物理工学科卒業。卒論でレーザーの作製と改良、同大学院でレンズを使わずレーザーを使った結像の理論と実験の研究を行い、1977年に修士課程を修了。同年、NTTの基礎研究所(の前身)に就職。光ファイバー通信の高速化・長距離化の研究ののち、量子力学由来の雑音制御の研究に転じ、博士の学位を取得。その後「量子力学を駆使して通信や情報の革命を起こす」研究を日本に導入。1999年よりNTTの基礎研究所から総合研究大学院大学教授に。さらに2004年から大阪大学大学院基礎工学研究科教授となる。『Nature』などトップクラスの論文誌に多数掲載があり、新聞等でも研究成果が頻繁に取り上げられている。国外ではIEEEやPhysics Today等の科学記事や、『The Economist』、『The Wall Street Journal』等の一般誌で紹介されることも多い。物理学者の仕事は、数学的に可能だと証明された技術を「どうすればできるか」を証明すること。井元教授は量子力学と情報理論の融合から生まれた「量子情報科学」の分野において、プライバシーの面で絶対に安全な「量子暗号通信」の実現に向けた研究などに取り組んでいます。世界が驚く新技術を生み出すため、専門分野を超えた広い視野に立った研究が日々進められています。未来の通信技術に不可欠な量子情報処理の研究。知を拓く人。̶新しい探求と挑戦̶Personホーム > 教育・研究活動 > 研究者総覧パソコンから10

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