情動表出のデータ駆動型解析 ~微細顔面運動を制御する神経ダイナミクスの解明~


【プロジェクトメンバー】
研究代表者:松井 大(助教)人間科学研究科 行動生理学研究分野
共同研究者:助川 桃枝(特任研究員(常勤)・日本学術振興会 特別研究員-PD)情報科学研究科 マルチメディア工学専攻 
伴走者:【URA職】経営企画オフィス(チーフ・リサーチ・アドミニストレーター)藤井
    【事務職】医学系研究科事務部総務課企画係(係長)塩谷

【共同研究のキーワード】
情動表出 / 顔面運動パターン/ 味覚/ 深層学習/ データマイニング /トラッキング

【概要】
私たちは、美味しいものを食べたときには喜びで顔が綻び、まずいものを口にすれば顔をしかめる。このような表情の動きは多くの哺乳類に見られ、自身の毒物摂取回避のために進化したと考えられる。本研究では、味刺激によって惹起される情動状態が、いかなる神経活動ダイナミクスによって表現されるのかをマウスを用いた実験によって明らかにすることを目指す。


松井先生、助川先生に質問!

一緒に研究してみたいと思ったきっかけや知り合ったきっかけを教えてください。
松井:
研究室のボスの紹介で知り合いました。別の共同研究で、私の持っている昔の運動追跡データを助川さんの深層学習モデルで分析するプロジェクトが走っているのですが、より深い仕事ができるんじゃないかと考えるようになり、私から声をかけました。
助川:
楽しい研究をご一緒する機会に恵まれまして、本学の研究支援体制に感謝です。

この研究の面白いところを教えてください。
松井:
私たちヒトとマウスは9000万年前に分岐しました。そのような太古の昔に分かれた動物間の顔面反応(表情)において、共通性があるかもしれない点がおもしろいです。楽しい、嬉しい、嫌な気持ちを伝える情動を介したコミュニケーションは、人間生活の根幹にあるものです。情動喚起に伴う顔面反応は、その前提となるシステムであると考えています。
助川:
マウスの顔面の微妙な動きのデータも、神経活動のデータも、人間は直感的には全てを理解できません。実験で取得できるデータ量が膨大かつ、高次元時系列データだからです。データ解析の糸口を深層学習で掴むことができれば、人間にも高次元データ同士を上手く繋げて理解することができるはず — そして今までには見えなかった行動と神経活動の間の繊細な関係が発見できるかもしれない。そんなことを考えています。

3職協働の手ごたえは?
松井:
対外的な広報やペース調節はもちろんですが、研究者同士の議論とはまた違った視点を得られる点は3職協働の特色だと思います。また、そういった “実利的” な側面に加え、URAの方々とミーティングが、大学や研究業界の抱える問題について対し、何かアプローチできることがないかと考える契機にもなっています。
助川:
自分の中で、事務やURAの方々との心理的距離が一気に縮まりました。もちろん普段もお世話になっておりますが、今回のプログラムでは実際の研究現場に来て下さって生の進捗を共有しつつ「研究を進める上で何かお困り事はありますか?」「こんな情報は必要ですか?」と尋ねて下さるので、「何かあったら即ご相談できる!」という安心感があります。事務やURAの方々がお持ちのリソースを知り、お話するための良い機会を頂いていると思っています。

【研究活動】

松井 大 先生
・研究者HP
https://heatherossie.wixsite.com/mypage
・researchmap
https://researchmap.jp/heathrossie
・Xアカウント
https://x.com/heathrossie

助川 桃枝 先生
・researchmap
https://researchmap.jp/sukegawa_momoe

(2025年9月時点)

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