神経膠芽腫の革新的治療を志向した 300MeV級電子ビームによるプロドラッグの活性化研究
【プロジェクトメンバー】
研究代表者: 山下 泰信(助教)産業科学研究所 第3研究部門(生体・分子科学系)
共同研究者: 細貝 知直(教授)産業科学研究所 第2研究部門(材料・ビーム科学系)
伴走者:【URA職】経営企画オフィス(主任) 内橋
【事務職】研究推進部研究企画課外部資金係(係員)
【共同研究のキーワード】
プロドラッグ / 電子ビーム / 神経膠芽腫 / 副作用軽減 / 治療法の開発
【概要】
本研究では、難治性の悪性腫瘍である神経膠芽腫の革新的治療法開発を目指している。現在、神経膠芽腫の治療には、放射線治療や化学療法との組み合わせ治療が行われているが、放射線被曝や副作用が課題となっている。新しいアプローチとして、300MeV級電子ビームを神経膠芽腫に照射し、腫瘍部位特異的にプロドラッグを活性化させる手法を用いて抗がん効果を検証する。病巣部位特異的に特定の刺激に与え、薬物の活性を制御できるプロドラックと、X線よりも透過性と指向性が高い300MeV級電子ビームを用いた治療法が開発されれば、化学療法における副作用の軽減及び放射線被爆問題の解消が期待される。
山下先生に質問!
共同研究者である細貝教授との出会いは?
山下の上長である鈴木教授(創薬化学)と細貝教授(加速器物理学)が飲み会の場で「ビームを創薬に応用できないか」と話題にされたことがきっかけでした。次の日に、鈴木教授からご紹介いただき、山下が研究として具現化する形で共同研究が始まりました。
この研究の面白いところを教えてください。
従来の薬剤活性化の枠を超え、電子ビームによる分子変換という新しい発想に基づいているところです。創薬と加速器物理学という異分野が融合し、がんなどの難治性疾患に対する新しい治療手段を切り拓ける可能性を持つ点に大きな魅力を感じています。
3職協働の手ごたえは?
事務職、URA職、研究者がそれぞれの役割を果たすことで、研究が確実に前に進んでいると感じています。研究者だけでは対応できない課題も、お二方の迅速なご対応やご助言によって解決できました。3職が支え合うことで研究の土台が強まり、社会実装に向けた手ごたえを得ています。
●研究についてもっと知りたい方はこちら!
山下 泰信 先生
・研究者HP
https://www.sanken.osaka-u.ac.jp/organization/thi/thi04.html
https://www.sanken.osaka-u.ac.jp/labs/cmc/about/member/yasunobu_yamashita
・researchmap
https://researchmap.jp/ysnbyamashita
細貝 知直 先生
・研究者HP
https://www.sanken.osaka-u.ac.jp/organization/sec/sec06.html
https://www.sanken.osaka-u.ac.jp/labs/bmp/team-member/tomonao-hosokai-jp/
・researchmap
https://researchmap.jp/smartshell
(2025年9月時点)