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懐徳堂古典講座―全6コース―

2020年4月1日 (水) から 2020年12月21日 (月)

〔A-1〕能の名作を読む(承前)
〔A-2〕『太平記』の名場面を読むー後醍醐天皇の死去から足利直義の出家までー
〔A-3〕『日本書紀』を読む
〔B-1〕大坂の漢詩を読む
〔C-1〕諸子百家を読むーさまざまな孔子像ー
〔D-1〕論語を読む

令和2年度懐徳堂古典講座要旨

●中之島会場(大阪大学中之島センター)

〔A-1〕能の名作を読む(承前)
講師:天野文雄先生(京都造形芸術大学舞台芸術研究センター所長、大阪大学名誉教授)
長年、能の研究に携わってきて、最近つくづく思うのは、能の観方が著しく謡、舞、演技というパフォーマンスにかたよっていて、作品のテーマやテーマを支える趣向や文辞への関心が総じて低いという現実です。それを象徴しているのが、理解しがたい能の詞章を揶揄した「綴れ錦」という言葉です。もちろん、能の詞章は「綴れ錦」ではありません。詞章に関心を持たずに能を観ることは、能という象徴性の高い詩劇の半分を見落とすことになります。「目智相応」、これは世阿弥が理想的な観客の条件としていることです。この講座では、「目(パフォーマンス)」と「智(詞章の分析)」の双方に留意しつつ、能の名作8曲を読むことにします。

〔A-2〕『太平記』の名場面を読む後醍醐天皇の死去から足利直義の出家まで
講師:勢田道生先生(大阪大学准教授)
『太平記』は鎌倉時代末期から南北朝時代の動乱を描いた全四十巻の長大な作品で、後世の人々の歴史観にも大きな影響を与えました。本講座では、『太平記』のうち、後醍醐天皇の死去から足利直義の出家までの部分について、名場面を読みながら、動乱の時代の人々の生きざまや、彼らに向けられる『太平記』作者の目線について考えていきます。四條畷の戦いや観応の擾乱といった歴史的に有名な場面のほか、足利方の武士たちの驕りや狼藉、南朝方の怨霊の登場など、『太平記』ならではの有名なエピソードも楽しんでいただければと思います。

〔A-3〕『日本書紀』を読む
講師:市大樹先生(大阪大学准教授)、上田直弥先生(大阪大学埋蔵文化財調査室助教)、高橋照彦先生(大阪大学教)、若井敏明先生(関西大学等非常勤講師)によるリレー形式
『日本書紀』は、天地の始まりから持統天皇の時代までを、正式な漢文体を使って年代順に記した歴史書です。天武天皇の時代から編纂作業が本格化し、約40年後の養老4年(720)に完成しました。そうです、2020年は『日本書紀』誕生1300年の節目にあたります。それを記念して、文献史学・考古学の立場から『日本書紀』を読み説き、日本古代国家の成立過程に迫ることを目的とする、本講座を立ち上げることにしました。2019年に大阪府の百舌鳥・古市古墳群が世界文化遺産に登録されたこともあり、今回は仁徳紀に焦点をあてます。さまざまな伝承を読み解きながら、その歴史的意味を考えてみます。時に対立する意見が出るかもしれませんが、それも楽しんでいただければと思います。

〔B-1〕大坂の漢詩を読む
講師:新稲法子先生(佛教大学等非常勤講師)
この講座では、大坂の今も賑わっている名所、かつては賑わった名所を取り上げた漢詩を読んでいきます。江戸時代も後半になると、漢詩文で都市の繁栄がさかんに描かれるようになりました。京都や江戸と同じく、大坂の名所もこういった作品の中に取り上げられ、その個性や魅力が記されています。大坂在住の詩人はもちろん、大坂を訪れた詩人の作品も数多く残されていますが、その中から、今年度は『大阪繁昌詩』を遺した田中金峰の作品を中心に、当時の名所図会や地誌などを参照しながら、詩語で綴られた大坂の風景を味わいます。名所にはしばしば和歌や俳句が伝わっていますが、漢詩もそこに加えて、大坂の豊かな文化を楽しんでいただきたいと思います。

●梅田会場(大阪市立総合生涯学習センター 大阪駅前第2ビル)
〔C-1〕諸子百家を読むーさまざまな孔子像ー
講師:黒田秀教先生(大阪大学非常勤講師)
諸子百家は、ある時は孔子を批判し、ある時は孔子に仮託して、自分の思想を語っていきます。そこに登場する孔子は、『論語』の孔子とは一風変わった、あなたの知らない孔子です。そこで、本講座では諸子の語る孔子像に着目しながら、諸子百家の思想を味わっていきます。前期は儒家の『孟子』『荀子』、道家の『荘子』『列子』を、後期はアンチ儒家の『墨家』『韓非子』、そして諸子百家の終着駅『呂氏春秋』を読みます。

〔D-1〕論語を読む
講師:佐藤一好先生(大阪教育大学教育学部教授)、矢羽野隆男先生(四天王寺大学人文社会学部教授)
古典としての『論語』に様々な角度から光を当てて選読します。昨年度に引き続き、前期は矢羽野が『論語』の思想を、後期は佐藤が文学との関係を中心に講じます。儒教に関する学説、『論語』注釈史上の問題、史伝中の『論語』の言葉、孔子の生涯を描く日中の文学作品、通俗文学に対する『論語』の影響、等々を取り上げる予定です。わかりやすく、楽しんでいただける講義を目指します。「子曰く、之を知る者は之を好む者に如かず。之を好む者は之を楽しむ者に如かず」(雍也篇)。私たちの拙い講義を通して、受講生の皆さんが一人でも多く、『論語』の多様な世界を知り、そして好み、楽しんで下さることを願っています。
各月の担当者と内容
【前期】(4月~7月)「論語の思想」…矢羽野先生【後期】(9月~12月)「論語と文学」…佐藤先生


※各講座の日程については、一般財団法人懐徳堂記念会のHPをご覧ください↓

※受講料は、1コースにつき(8回)12,000円です。

※令和2年2月5日現在での会場・日程・講師でご案内しておりますので、やむを得ず変更する場合があります。
日時: 2020年4月1日 (水) から 2020年12月21日 (月)
主催: 一般財団法人懐徳堂記念会
場所: コースによって会場が異なります。詳細をご覧ください。
参加登録: 必要(メール)
URL: http://www.let.osaka-u.ac.jp/kaitokudo/event/event_details.html?id=480#c1
連絡先: 一般財団法人懐徳堂記念会
kaitokudo@let.osaka-u.ac.jp

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