国立大学法人大阪大学公式ウェブサイトです。地域に生き世界にのびる 大阪大学

最新情報

科学・技術 
セミナー/シンポジウム情報

大阪大学総合学術博物館 第18回企画展「魅惑の美 Crystal ―最先端科学が拓く新しい結晶の魅力―」

2014年10月25日 (土) から 2015年1月16日 (金)

日本語の「結晶」という言葉は、物質が規則正しく集合してできたキラキラ輝く物を意味します。美しく輝く結晶は自然が作り出した芸術です。現在も宝石として人を魅了し続ける一方、結晶を用いて物質の構造を決定する『結晶学』は、物理、化学、生物学、地学など幅広い学問領域で重要な役割を担っています。 大阪大学では、理学部物理化学講座初代教授である仁田 勇(にった いさむ,1899 -1984)の流れをくむ多くの研究者が活躍してきました。仁田によってカイニン酸やフグ毒テトロドトキシンなどの生理活性物質の絶対構造が決定され、角戸正夫(かくど まさお, 1917-2005)は、日本で最初に巨大分子である蛋白質の立体構造(カツオ由来チトクロムc)を解析しています。理学部化学教室は、X線結晶学をベースとした構造化学、構造生物学の研究に伝統と実績があり、大阪大学は自他ともに認める結晶学研究のルーツの一つと言えます。

2014年はユネスコが定めた国際結晶年にあたり、日本結晶学会を中心に様々な企画が開催されています。この展覧会では、最先端科学を支える学術的側面と、その美しさで人を魅きつける美術品としての側面を融合します。たとえば、江戸時代の画家、尾形光琳の作品《紅白梅図屏風》は、顔料の結晶状態を粉末X線結晶解析等にて分析することで、その描法をふくめて現在に蘇らせることができました。このように新しい結晶の魅力を伝えるとともに、本学における結晶学研究の歩みを振り返ります。

【会期】 2014年10月25日(土)~2015年1月16日(金) 10:30~17:00    

      <休館>日・祝・年末年始(12/28~1/4)
       ※2014年11月2日(日)、3日(月・祝)、2015年1月12日(月・祝)は開館しております。

【展示構成】

<序 章>

芸術の中の結晶  《描法再現紅白梅図屏風》(11/5より)、『雪華図説』『続雪華図説』

< 第1章>

結晶は美しい  人工ダイヤモンド、人工水晶、人工サファイア、鉱物等、理学部中之島時代のプリズム結晶

<第2章>

結晶学繁明期の大阪大学  結晶学会設立時の資料、炭素の正四面体の4本の手のモデル、カイニン酸、フグ毒結晶(写真)、 理学電機の古いX線カメラ、手回しローター

< 第3章>

結晶学の中心地としての大阪大学  チトクロムc等の蛋白質模型、3D-CG、顕微鏡で見る蛋白質結晶、SPring-8(パネル)、 PDBj (PC) 終 章 結晶の未来  非線形光学材料、X線自由電子レーザー(パネル)、金属有機構造体結晶

 

【関連イベント:体験教室】 会場:待兼山修学館3回セミナー室

 ※各回定員:30名、Webにて1週間前までに事前申し込みをお願いします。

<体験教室1: のぞいてみよう結晶の世界 >  

 日時: 11月22日(土)14:00~15:30
 講師:栗栖源嗣 大阪大学蛋白質研究所教授

『結晶』と聞いて何を思い起こしますか?体育会系の人であれば『汗と涙の結晶』かもしれませんし,おしゃれに敏感な大人であれば『宝石としての結 晶』かもしれません。このように結晶は大変身近な物質です。しかし実は,科学・技術の分野でも見えないモノをみる“必殺技”として,結晶は人気者なので す。宝石のように固い結晶,塩のように砕ける結晶の他に,豆腐のように崩れる蛋白質の結晶に実際に触ってみると共に,その違いを考えながら,科学者になっ た気分ですこし結晶の世界をのぞいてみましょう。

<体験教室2: 雪は天から送られた手紙である>

 日時:12月13日(土)14:00~15:30
 講師:豊田二郎 大阪大学総合学術博物館 准教授

「雪は天から送られた手紙である」というのは北海道大学の中谷 宇吉郎 (なかや うきちろう)先生の有名な言葉です。雪がどんな形をしている のかは、「アナと雪の女王」の映画の中でしか見たことがない人も多いか もしれません。この体験教室では、ペットボトルの中で実際の雪の結晶を 成長させ、その形を観察します。また、溶液の中で結晶が熱を出しながら キラキラと成長する様子を観察したり、結晶で雪の花を作ったりして、 結晶とは何か?を体験します。 定員:30名、 Webにて1週間前までに事前申し込みをお願いします。

【関連イベント:シンポジウム】

 会場:大阪大学シグマホール(基礎工学部国際棟)

 日時:2014年12月20日(土)13:00~17:00(12:30開場)

近代結晶学誕生100周年を祝し、日本におけるこれまでの、現在の、そして将来への結晶学の役割を紹介します。新規分析法による尾形光琳「紅白梅図 屏風」の科学分析調査と、その成果をもとに描法を再現した同屏風の作成過程を紹介します。また、最先端の電子デバイスとして、様々に応用できる単結晶材と してのダイヤモンドの作成技術と、今後の可能性についても検討します。

<第1部> 講 演 13:00 ~

【講演1】 「世界結晶年 -結晶学と大阪大学—」       
       栗栖源嗣(くりす げんじ) 大阪大学蛋白質研究所教授

【講演2】 「紅白梅図屏風の300年前の姿を探る」       
       中井 泉(なかい いずみ) 東京理科大学グリーン光科学技術研究センター長

【講演3】 「光琳に倣う日本の美」      
       森山知己(もりやま ともき) 画家

【講演4】 「ガスからダイヤモンド単結晶を作る」      
       藤森直治(ふじもり なおじ) (株)イーディーピー 代表取締役社社長

< 第2部> パネルディスカッション 16:15 ~17:00

栗栖源嗣(司会)・中井 泉・森山知己・藤森直治

  ※12月13日(土)までにWebにて事前申し込みをお願いします。定員(200名)に達し次第締め切ります

  ※参加者には、日本電波工業株式会社提供のラスカ(人工水晶の原料となるブラジル産天然水晶のかけら)をプレゼントいたします。

日時: 2014年10月25日 (土) から 2015年1月16日 (金)
主催: 主催/大阪大学総合学術博物館、大阪大学蛋白質研究所   共催/大阪大学大学院理学研究科、Protein Data Bank Japan 協力/日本結晶学会、リガク㈱、日本電波㈱、㈱福田結晶技術研究所、㈱イーディーピー、大阪大学21世紀懐徳堂      
場所: 大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館 
参加登録: 不要
URL: http://www.museum.osaka-u.ac.jp/
連絡先: 大阪大学総合学術博物館
http://www.museum.osaka-u.ac.jp/

このページのトップへ