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セミナー「直鎖型ユビキチン鎖の 細胞内シグナル伝達における役割」

2012年11月20日 (火) 17:00 から 18:30

 ユビキチンは76アミノ酸からなる小さなタンパク質で、翻訳後修飾に使われます。ユビキチンによるタンパク質修飾は、ATP依存性に3段階の酵素反応によりおこります。ユビキチンは多くの場合、基質のリシン酸基を修飾します。ユビキチン化がほかの翻訳後修飾に比べてより多用途であるのは、ユビキチン分子内に存在する7つのリシン酸基がすべてユビキチン鎖形成に使われることによります。結合型によって、ユビキチン鎖の構造が異なることから、それぞれのユビキチン鎖は、プロテアソーム依存性タンパク分解、DNA修復、エンドサイトーシス、細胞内シグナル伝達、細胞周期などさまざまな生物学的機能を制御します。

 リシン48結合型のユビキチン鎖修飾が、基質のプロテアソーム依存性タンパク分解を誘導することはよく知られていますが、近年それ以外の異型ユビキチン鎖の生物学的機能も徐々に明らかにされてきました。中でも、ユビキチン分子のメチオニン1結合型(直鎖型)ユビキチン鎖は、そのユニークな形成機構から高い注目をあびています。

 われわれは、直鎖型ユビキチン鎖がIKKキナーゼ複合体の構成因子NEMOに結合することが、NF-kB活性化シグナルに必須であることを示しました(Rahighi, Ikeda Cell 2009)。さらに、直鎖型ユビキチンを形成するE3リガーゼ複合体であるLUBACを構成する新規分子、SHARPINのTNFシグナル制御機構について、SHARPIN欠損マウスを解析することによって明らかにしました(Ikeda Nature 2011)。

 本セミナーでは、直鎖型ユビキチン鎖の機能について将来的展望を交えてお話しいたします。

日時: 2012年11月20日 (火) 17:00 から 18:30
主催: 歯学研究科 生化学教室
場所: 吹田キャンパス 歯学研究科 F棟4F 大学院セミナー室
参加登録: 不要
連絡先: 歯学研究科 生化学教室
rikonisi@dent.osaka-u.ac.jp

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