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大阪大学北米同窓会スピーチ(2013年7月20日)

ただ今ご紹介にあずかりました大阪大学総長、平野俊夫です。

本日は大阪大学北米同窓会・サンフランシスコ教育研究センター共催の講演会にお越しいただきありがとうございます。 

今年は、大阪大学の原点であります適塾が創設されて175周年であります。皆様ご存知のように、緒方洪庵が江戸時代末期の1838年に蘭学、蘭医学の私塾として大阪に適塾を設立いたしました。その適塾からは、後に慶應義塾大学を開いた福澤諭吉や日本陸軍の創立者である大村益次郎、日本赤十字社を設立した佐野常民、外交官として活躍した大鳥圭介など、他にも近代日本を切り開いた数多くの若者が育ちました。適塾から大阪医学校、大阪府立医科大学を経て、医学部と理学部からなる、我が国第6番目の帝国大学として、本学が1931年に創立されました。翌々年には、1896年設立の大阪工業学校が工学部として加わりました。本学は、帝国大学でありながら、「大阪にも帝国大学を」という地元大阪府民の熱意と関係者の努力により、創立の準備金や当座の運営資金を民間で手配したという極めて特徴的な歴史をもっています。1949年には、設立当初からの念願だった人文社会科学系の学部を加え、国立大学の新制度のもとに大阪大学として再出発いたしました。そして、2007年には、1921年設立の大阪外国語大学と統合し、国立大学で唯一外国語学部をもち、学部学生数は国立大学中最大という、我が国屈指の研究型総合大学へと成長を遂げて参りました。

このように、175年という長き歴史を誇る大阪大学には、適塾の自由闊達な気風と、「人のため、世のため、道のため」という緒方洪庵の精神、大坂町人の学問への情熱が根底に流れています。そして、今年は適塾創設175周年、すなわち大阪大学創基175周年という本学にとり歴史的な年であります。

この記念すべき年に北米同窓会・サンフランシスコ教育研究センター共催の講演会に出席させていただいたことは大きな喜びであります。

私はこの記念すべき年を迎えるにあたり、大阪大学構成員向けの新年挨拶におきまして、創立100周年を迎える2031年に、世界10指に数えられる研究型総合大学になるという夢を語りました。そして、2038年の創基200周年、その彼方の22世紀を見据えて、大阪大学が世界の冠たる大学として輝き続けるために、その基盤の確立に向けて、今取り組まなければならないことを、「大阪大学未来戦略(2012-2015)——22世紀に輝く」としてまとめました。

この未来戦略に基づき、大学は「学問と教育の府」であるという理念の下、本学を学問と教育の世界屈指の拠点とするとともに、様々な分野で指導的立場に立てるグローバル人材を育成するという志をもち、「物事の本質を究める学問と教育」の推進に全力を注いでいるところです。

大阪大学が世界で10指に入る大学になる、これは大変大きな夢であります。夢は実現することが困難だから夢であり、簡単に実現できることは夢とは言いません。しかし、夢は夢であり、実現不可能なこととして、何の努力もしなければ、夢は永久に夢のままです。夢を現実のものとするための魔法はありませんが、夢を目指して、あくまでも基本に忠実に目の前のことを一つ一つ確実にやり遂げる、その結果として、夢は現実のものになります。

 

————「夢は叶えるためにこそある」————と、私は信じています。

 

皆様の力もかりて、大阪大学構成員全員が力を併せてこの夢に向かって努力して行きたいと思います。

 

本日の講演会を催している北米同窓会は、2006年に設立され、毎年講演会・総会を開催しており、昨年はサンフランシスコにて講演会を開催されました。また、北米同窓会にはワシントンD.C、ニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコの5地区に支部があり、各支部では、短期や長期の留学などで北米に来ている本学の学生を交えた同窓会や講演会を開催していると聞いております。

他にも、本学の学生が大学のプログラムで北米を訪れた際には、インタビューの機会を設けるなど、本学の学生をサポートし、教育のグローバル化にもご貢献いただいており、大学としても非常にうれしく思っております。

北米同窓会の役員ならびに会員の皆様にはこの場を借りてお礼を申し上げます。今後も大阪大学の発展にご協力賜りますよう、よろしくお願いします。 

また、高木信二先生と加藤友郎先生におかれましては、お忙しい中、本日の講演をお引き受けくださりありがとうございました。ご講演を楽しみにしております。

最後になりますが、本日の講演会終了後には簡単なレセプションも用意されていると伺っております。皆様、お時間が許すようであればぜひご参加ください。

ご清聴、有難うございました。

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