「東南寮々歌」
作歌 未詳
採譜 荻野 泉 (20理乙)
-
あゝ玲瓏のあさぼらけ
玉なす野辺の露ふみて
阿倍野原に出で立てば
自然の霊気溢れたり
友よ遙かに永遠の
真理の道をいざ行かん
-
あゝ赫々の日は昇る
東雲(しののめ)はるゝ金剛の
峯をはるかに仰ぎ見ば
若き血潮のたぎる哉
友よ気高き純忠の
先哲の道ふみ行かん
-
あゝ清朗の若桜
朝日に匂ふそれの如
御代の光に照りはゆる
学びの道の若き児よ
東亜の盟主日本の
高き理想に生きん哉
-
あゝ鎧々と月高く
樹の間清らに今照らす
若き憂に悩みつゝ
帰り来れば懐かしの
燈火(ともしび)もるゝ友の窓
美き団欒(まどゐ)の声すなり
-
あゝ浪速津に花咲きし
古き勲(いさを)を偲びつゝ
世紀の文化創造に
若き努力のたゆみなき
帝陵歴史燦として
意気旺ん哉図南の児
|